レポート その3

スタートドライバーは改魔神。

先陣を切って、まずは様子見。



1周目から なかなか戻ってこない。
スピンでもしちゃったのか?と思って 無線で聞けば
周りの車に絡まれちゃって 逃げまくっていたら しっかり 時間を食ってしまったらしい。


一応 事故じゃなくって ほっ・・・・・。
以後も タイヤを泣かさず ブレーキを踏まず・・・・・・・・・
あたりさわりの無い運転で ひたすら 周回を稼ぐ。


速い連中に絡まれたら 譲りはしないが バトルもしない。




ペースがゆっくりなんだから 速い奴はそれなりに抜いて行けばいい。

改魔神のスティントは 1時間半を予定していたが、
スタート1時間後 セーフティーカーがコースインして フルコースコーションと成ったため
早めのピットインとなった。

対抗のBBRシビックがマシントラブル(ドライブシャフト折損)にて救済措置を受けている。

「今どこ? ペースカーが入るみたい・・・ いや いま黄旗が出た ペースカーが入った! 戻って!」

こんな 突然の状況変化にも 即座に応答が出来る。

「らじゃ〜 いま 最終コーナー このまま 入る!」

突然の出来事では有ったが 無線があるのでタイミング的にはドンぴしゃ!

(無線って 買ってきてつけただけじゃ 使えないんだよねぇ〜。
使える奴は とんでもなく高いし・・・・・・・。
でも このシステムは 10年来の歴史があって
今回も ドライバーが使ってるのは 100円ショップのイアホン!
あとは ○○○の技術で ・・・・・・。
本当に 走行中でも しっかり話できるんだってば!)

←少しタイミングを逸すると ピットロードは大渋滞。


2番手は誰にするのか?全く今後の展開が読めない。
改魔神の走行中 ずっと皆で悩んでいたが 
考えた結果、若手のホープよっすぃ〜を2番手に決定!
よっすぃ〜は状況に応じた運転が上手く、しかも速いペースで安定している。
ナカナカ珍しいドライバーだ。決して期待を裏切らない走りが魅力。
若いのにイブシ銀のような運転。

(よっすぃ〜が女性だったら、絶対にほっておかない!)←かむべ談
                                  ↑↑↑↑
                                     おかしいと思った。
                                            そんな気があったのか・・・・・。

←上から見ていてなかなか様になるピット作業。

←マシンの天井も 結構派手でよろしいようです。

給油を負えて よっすぃ〜がコースイン。

2番手のよっすぃ〜には引き続き上位キープということで、17〜18秒での推移。
きっちり窓を閉めて、空気抵抗を抑える燃費走行。長丁場なので心配だが、
ガス欠まで乗り切って欲しいところだ。

一般に、スタートドライバーやアンカードライバーは基本的にエースが乗る。
2番手、3番手と順に遅くなるパターンが多い。

ところが、我々のチームは、エース、2番、3番・・・、といった優劣が無く、
みんな順応性が高いことが有利である。



ピットからの指示通りに走行スタイルを自在に変化させることが出来る。
誰が速いとか、遅いとかよりも、与えられた環境に順応できるかどうかのほうが重要である。

誰がどのタイミングで乗っても展開可能なのが最大の武器である。



またまた お約束の序盤のコースオフが勃発した。
B車両で速かったシビックのフロント右タイヤが脱落し、便所コーナーで崖に突っ込む。
再度、セーフティーカーが出動。





ピットインのタイミングは良かったが
またしても1時間という短めのスティント。もうちょっとマージンを稼ぎたかった。

3番手は、久々のサーキットのうっちぃ〜。

ドライバーチェンジ後もセーフティーカーが先導する。

ここで燃費を稼いで中盤戦に突入!20秒台をペース。
ラジアルタイヤということで22、3秒は覚悟していたが予想以上の出来、

炎天下の条件で頭が下がる。

←温度計の針は 32度をさしている。

←暑さの中 青 大活躍。

しかも、このころNクラスでは、トップをキープしている。

この要因は、ピットワークの短縮により、停止時間が他のチームに比べて2分程度速いことである。

対抗のアルテの停止時間は、長いときで5分、我々は2分だ。

インラップ&アウトラップでのロスを考慮すると4分弱は掛かってしまう。

コース上で3分を短縮するのは至難の業だが、ピットワークでの短縮は以外と簡単である。

←「なんか いけそうやなぁ〜。」と ふたり。

この調子なら、余裕か?


中盤でCRXがトップになれたのは安定感が良かったこと。
しかも一瞬のトップではなく 中盤ではラップアワード(クラス首位走行)を
重ねている時間が長かったことは周知の事実。

コースオフや、車両トラブルは大抵、序盤に出る可能性が高い。
そこをいかに回避するかが大事である。

我々は みんな同レベルで戦える能力を持ち、チームワークも完璧。意志の疎通がある。

他にはない経験や実績をかね添えた集団組織と言える。




序盤の安定感が9時間後の結果を物語る。





此処まで来たら もう 最後まで行くしかない!
ピット内が さらに盛り上がる!

うっちぃ〜の走行後半で、またしてもコースオフ車両が発生!

セーフティーカーの動きをみてピットインの予定だが なかなかペースカーが出動しない。

CRXの燃料残が厳しくなってきた。

しきりに燃料計の針を無線で知らせてくるうっちぃ〜の不安をよそに

めいっぱい走ってもらった。



しかし もう限界か?




←出番を待つ オイカ1 もう 準備はOK!

ウッチ〜にピットインの指示。

4番手のオイカ1に代わって10分後にセーフティーカーの出動!
そのタイミングでアルテがピットイン。

今から思うと、これがトップになれなかった敗因の1つであった。

あとガソリンが2リットル 余計に入っていれば・・・・・
今後の展開が変わっていたかもしれない。


ガソリンの残量から考えると、うっちぃ〜で引っ張るのはアレが限界。
しょうがないと言えば、しょうがない。
間違いを起こしたわけではない。←無理やり納得
今後の作戦を立ててみた。





アルテのタイヤ交換は必至と予測し、かつピットワークの滞留時間からして、6周先に行かれても
逆転できると過信した!

アルテとのピットタイミングの勝負が鍵を握る・・・。


慣れない車両で、走行をしているのであまり負担をかけたくないが、20秒がデッドライン。

1秒ずつ詰めていって、少しずつトップにチャージ。

アルテがピットインした隙に 一気にトップを狙う作戦だ!



そのとき 無線連絡が入る。右フロントにフラットスポットが発生したらしい。

タイヤの具合が気になるが、我慢するしか方法が無い。

万が一ピットインした場合は、展開が苦しくなり、トップは不可能。

こっちの作戦は、アルテのタイヤ交換のギャップを利用して逆転する作戦。


出来ればCRXはタイヤ交換しない作戦だったが、
中盤でのタイヤトラブルは今後の展開にリスクが大きすぎる。



←インカムをセットされた ベンのヘルメット。

もちろん 脱水症状防止の ドリンクシステムも 搭載されている。

スタートを楽しそうに待つ ベン。→


5番手のベンにドライバーチェンジ。

そのとき 空気圧を確認したが 異常に上がりすぎていたのが原因かも?

とても口に出せなかったくらいコワイ数値だ。


5番手のベンは暑さ知らずの頑張り屋・・・。

炎天下での走行をかむべが仕組み、

多少スティントが短くなっても終盤追い上げのチャンスを伺う。



6番手でタイヤを交換することを決めたので、ベンにはタイヤを酷使してでも走ってもらう。

走行中のベンから 2速ギアが入らないとの連絡。









またミッション??

とにかく 2速が駄目なら 3,4速で頑張るしかない。

ホンダの車両はミッションオイルの量が少ないので、リスクが多い。

一昨年は3速無しで完走したこともあったので、最悪は完走だ!

でも、まだまだ勝負はあきらめたわけじゃない。




←かむべの得意技 M字開脚睡眠?

本来ならベンで1時間30分を稼ぎたいところだが、タイヤを酷使している。


終盤に向けてタイヤ交換して 早めにスパートをかけて巻き返したい。


ベンに無線で指示が飛ぶ。

「もどってきてぇ〜 どらいばーちぇんじだよぉ〜!」

タイヤも絶不調、気温も高い中、よく頑張った ベン!(←小泉さん登場!!!!!?)


←猛暑の中 走り続けたベン。

降車直後は いかにも苦しそう。
意識朦朧・・・・・・・・・。

しかし チームオーダーを走りきったという 安堵と 満足感。

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