2007 エビス スーパー耐久
最終戦 6時間
優勝!

2007年
 耐久全戦制覇!

去る11月23日 福島県二本松市 エビスサーキットで開催された
「2007 エビススーパー耐久シリーズ」最終戦 に
7人体制で参戦した「AZR TeamHyperClarion」は
又もやナンバー付き車輌のNクラスで優勝を修め
本年度の耐久シリーズ全戦クラス優勝と言う
快挙を成し遂げました!



前回のレースからほとんど動かしてないクルマ。
なにかあってはいけないので午前中のうちに搬送を開始することにした。

11:00
レース車両を取りに町田の秘密基地に行く。

そのまま福島に向けて出発するはずだったが、車検証がない!

出場するカテゴリーが車検通過するナンバー付き・・・
クラスのため車検証がないと困る。  (レースに出る以前に お巡りさんに怒られます・・・)

横浜の自宅に取りに戻ってゴソゴソ探したりして。。。

諦めかけたときに机と本棚のスキマに落ちてるのを発見。
(車検証は 絶対に車に積んでおくべきだと 実感。)


自宅に着いたときにちょうど10万キロ達成。

たぶん生まれてから死ぬまで1回しか動かないだろう6桁目の目盛りが
目の前でカチッと動いた。       ちょっと感動。

湾岸線が渋滞。
首都高中央環状も大渋滞。
横浜から川口まで3時間半。
「あの。。。。陽が暮れてきたんですけど。。。(汗)」

  

夜景に見とれている場合ではない 早く エビスに着かなくては!!  気ばかりあせる・・

 全くの 雪景色

サーキットへの登坂の途中から雪。

ずるずる滑りながらなんとか現地に到着。
仲間の車の隣にクルマを停めようとしたが滑ってまっすぐ走らない。

ブオンブオンやってたら爆音に気づいて仲間がホテルから出てきた。

まっすぐ停められそうになかったので
整列駐車はあきらめた。

サファリホテルの布団の上で
地味に缶ビールで宴会。

この 布団の上で飲むビールが上手い!

泊まっているホテルはゲート前にあるのだが、
「みんなここまで登ってこれるかな?」
とか
明日朝、ゲートオープンと同時に
みんな、なだれ込んで
コースまでの雪道(アップダウンが激しい)
で転落したりしないか?とか
心配のネタは尽きない。


当日は 前夜からの急激な気温の冷え込みで
粉雪の舞う完全な冬の世界。
大会開催が危ぶまれる中
サーキットスタッフの必死の努力によって
コースの融雪作業が行われ
定刻をわずかに遅れて 競技開催にこぎつけました。

 ちょっと発進するのが怖いかも・・・。

 一面のブラックアイス・・ 立ってるだけで 滑る。

 雪が積もってるし・・・・。

 ゲートを入ってから コースに着くまでが一苦労。

ホームストレートは 完全にスケートリンク状態。 

 早朝から コースの融雪作業をする スタッフ。



朝陽に向かって 今日の勝利を願う インテグラ。


 コースイン

グリッド整列 

 サーキットのセーフティーカー

最後のタイヤ締め付け確認 

 鬼監督?と 打ち合わせする のぶりん

 発進準備 完了! 

 ゼッケンは 72番!

いよいよ 緊張が高まる!

 空はちょっとづつ 晴れてきた・・・

 スタート前 カメラを向けられると すぐにポーズ 

このスタイルが 一番さまになっていると思われ・・・・

 24時間耐久の時のゼッケンベース

24時間耐久レースのときの 数字だけを貼りなおして 再使用
一応 地球に優しい エコだったりする・・・・?


スタート直前 最後の力水に咳き込む?
(まだ 先週かかった風邪が残っている・・・? でも 頑張る!)

 そろそろ スタート時刻 ドアを閉めるか・・・



 スタート5分前! エンジンスタート! 


グリッド3列目左からスタートの 第一ドライバー 
のぶりん

 
ローリングスタート 開始

今日 一緒のピットを使う トルクレンチャ〜チームのロードスター



低温で濡れた滑りやすい路面の上を
巧みなマシンコントロールで走る
のぶりん

先行するライバルをごぼう抜き。


のぶりんが 頑張って走っている間 ピットでは・・・・



やはり レースは ケータリングですよ!
カップヌードル 焼きぞば おでん カレーライス スープ コーヒー
炊飯器で ご飯炊いちゃうんだから!

 焼そばを作る 鬼?監督 いや 鬼調理師。

このたくあん 美味しい と うっちぃ〜。 

鬼調理師 曰く・・・
「車は放っておいても走る!
しかし
焼そばは 放っておくと こげる!

だから 先に焼きそばを食え!」


ごもっともです・・・


 美味いだろぅ!!?  
ハイ おいしゅぅございます

出走35台。けっこうごちゃごちゃ。
序盤、予想通りコースアウトの車、多数。
あちこちスピンアウトで泥だらけ。
ただでさえ難しいコーナーがますます難しくなってくる。
黄旗ばっかり。

 セフティーカー コースイン!

 
引っ張り出された マシン 

 
コース上で 動けなくなる・・・

牽引で ピットに戻る
 

コース上は波乱につぐ波乱で難しい走行が続きましたけれど、・・・・・


 おっと危ない! そのままコースオフか!!!?


逐一無線で報告入れたけど、
なんか無線が静か。。。。


わかってます。。。
みんなはやきそばに夢中だってこと。

食べるのに 夢中です・・・・・。  

空腹と孤独と湯気の立つヤキソバの
妄想に駆られながら、
タイキュウレースは続きます。

自分のスティントを終えたら 絶対に焼きそばを腹いっぱいに食ってやる! と 心に誓うのぶりんであった・・・・。

皆 しばし レースを忘れて 舌鼓 



スタート後約2時間

のぶりんからの「S字コーナーで派手なコースアウトがあった!」と言う無線連絡を受け
必ず行われるであろう回収作業に併せてのドライバーチェンジを目論む。

数分後 予想通りの回収作業が始まり
セーフティーカーがコース上の競技車輌の走行ペースを抑える。

 思いっきり 飛び出した インテグラ。

クレーンで 吊り上げ作業・・・・・


タイミングを見計らってピットインした<クラリオンハイパーインテR>
たっぷりとガソリンを飲み込むと
第2ドライバーの
よっすぃ〜のコントロールでコースイン。


きわどくペースカーの前に滑り込んだ
よっすぃ〜
カットビモードで周回すると
ペースカーを先頭にした車列の最後尾にマシンを着けた。
・・・と 目の前には
我々より少し前にコースインしたライバルの
<アクティブロードスター>

今回 絶対に負けられない と 頑張る! 


これを抜けば1位になる・・・・。

競技再開後
よっすぃ〜は必死にライバルに喰らいつき トップを奪う。



その後も必死な走りでライバルを引き離す
よっすぃ〜
ライバルに1周の差をつけて尚も激走を続ける。

インテグラをインリフトさせて 走る よっすぃ〜。 

丁度その頃 エビス名物の抽選会
我々は チームのレースクイ〜ン まおちゃんと 抽選会に挑んだのであった・・・・・。

・・・と 又もや
「数台のマシンがコースから飛び出した!」
との無線連絡が
よっすぃ〜から入る。

 
マシンから降りて ひとごこちの よっすぃ〜。

時期的にも悪くないタイミング。
乗車準備にかかろうとしていた
第3ドライバー
うっちぃ〜に 緊急乗車指令!


ペースカーのコース進入に合わせてピットイン。
最後まで走りきれるだけのガソリンを詰め込み
うっちぃ〜がスタート。

 ガスチャージ

しかし ピット作業中にペースカーに追い抜かれてしまい
コースインしたのは ペースカーの車列の最後尾。

  

チャージしまくる うっちぃ〜。

又もやライバルの<アクティブロードスター>が目の前に・・・・・。
お互いに優勝を意識した作戦が牙を剥き合って火花を散らしている!


 鬼監督モード スイッチ オン!


ペースカーがピットイン 競技再開!
ライバルは20秒先行している。
残り時間で追いつけるのか?
抜き去ることは出来るのか?




第一ヘアピンの上から 戦況を見据えて タイムリーに 無線で指示が飛ぶ


必死にマシンを操る
うっちぃ〜
ついにライバルをロックオン!

 1位は目の前だ! 


「うっちぃ〜 
ライトつけろ 煽れ!
相手のミラーに自分を写せ!
存在をアピールしろ
無理せず煽って 相手のミスを待て!
根競べだ!」
鬼監督の指示は厳しい!


車体を左右に振って 相手のミラーの中に自分の影を映し出す。
ライトを点けて更に存在をアピール!



完全逃げ切りモードのライバルに
精神的プレッシャーをかけまくる。

流石のライバルも
うっちぃ〜のパワーに屈服か!?

「そこだ うっちぃ〜
インを刺せ! 突っ込め!!」
鬼監督が 叫ぶ!

ホームストレートで
ぴたりとライバルの後ろに付けた
うっちぃ〜
第1コーナーで勝負に出た!
ひるむライバル・・・
その瞬間に
うっちぃ〜が大きくインに入り込む! 勝負あり!



この写真で判るだろうか?
1コーナーのインにインテグラが食い込んでいる!
ビデオカメラから 駒落しで拾い出した 勝負の一瞬の映像!



トップに躍り出た
うっちぃ〜
今度は自分が逃げ切りモードになって
必死に追走するライバルから逃げにかかる。



相手も必死に
うっちぃ〜を追い続けるが うっちぃ〜 ひるまず・・・・。



「うっちぃ〜! 抜かれるんじゃねーぞ!」



「いいか!? どんなに煽られても 絶対に譲るな!」



戦意喪失・・・ タイム差は 徐々に拡がる・・・・

そのまま50分 執念の逃げ切りを見せた
うっちぃ〜
16時10分 ライバルとの差20数秒で
チェッカーフラグの振られるコントロールラインを通過!

此処まで来ると 毎回のごとく ゴールの瞬間の写真に就いて 無線での指示が飛び交う。
ビデオカメラマン スチルカメラマン・・・ それぞれ 思い思いの構図を描き そこにマシンをはめ込みたい。
何とか トップを死守して 鬼監督からの指示がなくなって ほっとしたうっちぃ〜に
今度は 鬼カメラマンからの 執拗な指示が出る。
リハーサルしろ! あと少し右のラインを! いや それじゃ 旗が入らない 左気味に!・・・。
複数のカメラマンからの指示の 全てに適合するフィニッシュラインは存在するのか!?

チェッカーが用意された 次がゴールだ 最終コーナーで報告しろ!
絶対ラインをはずすんじゃないぞ!

だからって 抜かれるんじゃねぇぞ 判ったな!
↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑
さすが 鬼監督!?

 今 最終の坂 上ってます!

指示通りのラインで走ってます 

 位置 こんなものでいいですよね!

ゴールします !

 そうそう そんな感じ いいぞいいぞ
by ビデオカメラマン










さぁ ピンも固定したし・・・・・











さぁ〜 綺麗に流すぞぉ〜〜〜〜〜




















おい なんだ こりゃ!











わぁ〜〜〜ぃ!  わぁ〜〜〜い!








カメラの前で 大の字になるんぢゃねぇ〜よ
旗 写ってないし・・・
車 半分 欠けてるし・・・・







あんなに小さくなっちゃった・・・・

??????  ??????

せっかく リハーサルまで やったのに・・・・・
カメラマン がっくし・・・・

「ぎゃーーーーーーーーーーーーーオレ最悪ですね
ごめんなさーーーーーーーーーーーい!!!」
大の字さんから ごめんなさいメッセージが届いたので 即刻 アップ!
マジ これは 大の字の張本人からのメッセージを コピペしました・・・

うぉぉ〜〜〜〜  うぉぉ〜〜〜〜

やったぁ〜  やったぁ〜


お隣さんまで巻き込んで  抱擁は続く・・・


 いやぁ〜 粗相をしなくって良かったですよ・・・

うっちぃ〜の秘密を知りたい人は 此処をクリック!


表彰式

皆で登る表彰台は 格別! 

 激しく シャンパンを振って  掛け合う!



この瞬間 今年4体目の 
黄金の勝利の女神が 我々のもとに降臨した。



女神様と 記念撮影


表彰式の後で・・・・

 食材 余っちゃってもしょうがないんだから!

よそさんは せっせと片づけする中 最後の焼そばと カレーライスが作られる・・・

早く帰らないと 又 道が凍っちゃうよ・・・! 

 なんだかんだ言いつつ 全ての食材を完食!

 荷物を積むために 待機中の インテグラ 
ナンバーつきですからね 自走で走ってきて また 自走で帰る
これが基本ですよね・・・・・笑



今回も 万が一のために待機していた Tカーの CRX
何もなくてよかった・・・・




鬼監督よりの お言葉

エビス最終戦は、参加台数が30台を超える盛況であったが、
各チーム、いや、全チームが形無き恐るべき相手と戦う羽目になった。
「冬将軍」という敵があざ笑うかのように、舌を出している。

そもそも今年は、新規インテを投入し、初戦から優勝。
24時間や12時間も順当に優勝。
こうなったら、最終戦も優勝で決めてグランドスラムを達成する目標が最終到達点となった。
とはいえ、ライバルチームが不参加だったりと言った、運にも恵まれていたので、
最終戦はガチンコ勝負になるのは目に見えている。
我々の車両も万全ではない。¥の節約も手伝って、なんとか優勝できるかな?といった心構えで参加した。
最終戦で優勝目標なので、いい加減な形で望む事は出来ない。よって前日練習も参加する方向でスケジューリングを調整。

物理的な問題はクリアーし、前日は昼にサーキット入りする感じで準備完了。
東北地方は、この時期にしては珍しい雪で、二本松周辺は天気情報上では「晴」の良い天気であった。
一昨年の初春に練習にいったが、一般道はドライで、サーキットは雪となり、引き返したこともあった。
今回も、というより前回よりまして条件が悪かった。
ゲートオープンが、AM6時のはずが、7時過ぎに変更。
サーキットまで山あり谷ありの経路だが、そこも寸断状態。
こんな様態で、耐久をやるのか???疑念が晴れない。
しかも、ぱらぱら小雪も舞っている。

ピットにまでたどり着くと、慌てて設営開始した。
今後のスケジュールが全く見えないが、我々は昨日のメンテナンスが出来なかったため

まずは、ルーチンで作業を進めた。
ブリーフィングも長めに打ち合わせし、予選は無し、グリッドはパンフレット順という主催社指示であった。
練習走行は、30分程度であっただろうか?路面状況を確かめる程度となる。
エビスの耐久クラスは、ナンバー付きのラジアル車両でのNクラスと、いわゆるオープンクラスのBクラスに分けられる。
当然ながら、Bの方が絶対的に速い。Bが先頭で、続いてNと思った。
我々はチームの意向によりゼッケンを「72」にしている。このことにより、最後尾からのスタートだと確信しました。
しかしながら、ルールというのは非情でありまして、パンフレット順だと、Nが先頭でBがその次になります。
オフィシャルに確認したところ、Nが先頭だそうで・・・。史上初かな?Nクラス車両がポールゲットと言うことになりました。

我々Nクラスは、総勢8台の参加、強敵の古葉椰子板金号が必勝態勢の2台参加、その他、有名ロードスターが2台、
混戦というより、3位狙いといった雰囲気が大方の予想でした。

練習走行開始では、タイヤの皮むきと、ブレーキの具合をチェック、特段問題は無さそうだ。
他車も練習する中、板金号が不在。???温存か?っていうか、設営も何にもしていない。
そうです、板金号の2台は、自走で帰宅するため大事をとって棄権したのです。
走るのも勇気であれば、棄権するのも勇気である。当方としては競えないという残念な気持ちになりました。
争わずして勝敗が決まるというのは何とも味気ないものだ。
でもでも油断は禁物。
このような条件では何が起こるかわからない。

せかされるようにスタート時間がやってきた。
不慣れなポジションからスタートするので、とにかく慎重に事を進めたい。
飛行機事故の発生時間でも証明されている様に、離陸と着陸の8分間ぐらいが一番危険である。
レースでも、スタートとフィニッシュの時間帯は要注意だ。
Nの最後尾から、落ち着いて抜いていき、じんワリ攻めて行く方法が得策と判断した。

序盤は冷静に、中盤で追い上げ、終盤は後続を見て・・・。という事だ。
6時間という比較的短い耐久なので、凡ミスは命取り。
序盤で冷静さを欠くと、即リタイアになる。
ドライバーには変な負担をかけてはいけない。
第一ドライバーは、車両のチェックと、他車の動向を見据えながら、着かず離れずの関係を維持。
当たり前の話だが、このような状況下でコースオフする車両が続発し、SC導入が期待できる。
SC導入時の対応を効率よく利用し優位に進めてきたので、今回も利用する。
これが我々の必勝パターンといっても過言ではない。
コース30秒詰めるのは必死だが、ピットで30秒詰めるのは簡単。
この方程式は散々耳にしてきたはず。

第二ドライバーは車両を労わりつつ、トップをキープするだけで良い。
なぜなら、第二ドライバーには他車は比較的ビギナークラスのドライバーが乗車する為だ。
しかしうちのメンバーは 全員がエース級のドライバーだ。
若干の差を広げる事も可能な戦陣で組んだが、我々も無理は禁物。
安全策をとった。後続の相手を泳がせて疲れさせる。卑怯でもなんでもない。
我々は、余裕を持って対応しているが、他車は、「もう少し頑張れば抜けるかも?」みたいな期待感がある。
期待感というのは、言い換えればプレッシャーでありギャンブルだ。リスキーな時間を過ごす事になる。
天候条件も悪いので、72号車は無理をしないだろう。と思った他チームも居たはず。

ところがどっこい、こっちは意図的に行っているので、レースコントロールはお手の物。

相手と同じペースで走れば絶対に抜かれることは無いんです。
午後1時くらいかな?優勝を確信しました。もう問題ない。と。

とはいえ、何が起こるのか分からない。
必勝パターンのSC導入が、まさかデメリットに傾くとは!!!???
第三ドラの交代も、SC導入をきっかけにピットイン。
懸念事項の油脂類補給も問題なかったが、ピット作業が若干手際が悪かった。
ピットアウトして、コースインする際、無常にも待機!
最終コーナーからSC先導で隊列が来るので1周損をし、最後尾まで待たされた。
タイミング的には、コースインできる感じであったが、オフィシャルの指示には従うしかない。
これで予定が狂った。2位に転落。
さぁ、抜くしかない。しかも、トップは同一周回の30前後先行している。
残り2時間で抜ききれるのか??怪しい展開。

私は常々言っているが、耐久のスタートとフィニッシュはエースドライバーが乗車する。

ということは、真っ向勝負で抜かないと、グランドスラムは不成立になってしまう。これはマズイ。

相手の息の根を止めるしかない・・・。
「アレ」使うか・・・。使うしかないな・・・。
乗っていたドライバーや、チーム員、他車には悪いが、私の指示で作戦を実行する。
私の言うとおりに走ってもらいます。
第三ドラには少々うるさい指示だったが、優勝という結果を求めるため、我慢してくれ。


残り2時間のテーマは、単純に言ってしまうと「抜き去る」こと。
適当に抜き去ってしまうと、相手が攻撃力をあげて厄介な事になる・・・。
完全に戦意を消滅してしまうような抜き方をする事が特効薬となる。
相手に「参りました〜」と思わせるような抜き方。

その前に、相手の戦力分析を少々。
相手のレベルを把握するのもピットの役目、
ドラチェン後、お互い11秒台のラップを推移、なかなか強敵だ。
相手は、時に14秒台というラップもあるが、その差は何故なのか?
便所コーナーで見ていて判明した。
抜く際と抜かれる際に秒単位で遅かった。
ってことは、あまりレース競技に慣れていないのか?と察した。
単独では異常に速いが、混走レースとなると躊躇してしまい、遅いパターンがある。ソレだ。
1周で2秒前後かな?差をつめていき、相手には後ろから迫っている72号車を認識させ憔悴させる。
おそらく相手のピットからも、「抜かされるな」とか「抜かれたら2位だぞ」のような指示はでていたはず。
コースの内外からプレッシャーがかかり、大変だったろうと思う。

本題に戻して、「嫌な抜かれ方」というのはどういうものなのか?
あっさりと抜かれるのも嫌だし、ズバッと抜かれるのも嫌だ。
しかし、どちらかというと、ズバッと抜かされると「悲壮感」というのが増幅する。
しかも、そのズバッと抜かれるのが、みんなの見ている1コーナーだったら?
格好悪いというか、恥ずかしいという、白旗降参です。
ギャラリーが居れば居るほど注目され、嫌なんです。

先行車は、フェアなドライブでコーナーで閉めてきたりしない。
お互いの信頼感で行っている競技なので、抜くときは「抜く!」といった意思表示が大切だ。
20周前後走行後、ぴったり後ろについた。今は後ろに付くだけでいい。
はやる気持ちを抑えながら、タイミングを待った。
2台ともクリア状態でランデブー走行。ヨシヨシ。この位置。
草レースなので抜き所は満載のエビスだが、今回の私の抜きどころは1コーナーのみ。


最終からの上り坂でタイミングを見計らって、「インを刺せー!!!」って。無線で叫んだよ。
いい感じで入って行って、見事に抜き去った。
相手のチーム員も、「あぁぁぁぁ〜」みたいな悲鳴が聞こえた感じさえした。
当方も決して邪道な手段や違反行為を行った訳ではない。
正々堂々と戦った結果である。相手にも十分な敬意をはらう。

その後は、順調なペースで進み、相手は離される形相。
単独では速いが、団子になると3から4秒落ちた。これで勝負あり。
本来なら、横綱相撲の展開でぶっちぎりと行きたいところだが、そんなに甘くない。
ましてや、ピットアウト時の1周損が響いたね。
逆に、1周損が私に火をつけたようなものだ。

今回は結果よりもプロセス(過程)のほうが充実していたね。
結果は言うまでもなく優勝できたけど、レース中のコントロールが上手く行って良かった。
板金号が居ないのが寂しいが、それは次回に取って置こう。
年間制覇を達成したが、まだまだ安泰ではない。
課題は何層にも積もり積もっている。
COOLに事を進めたい。
たまには、楽なレースをしてみたいが、我々が未熟なのか、相手が手ごわいのか、
毎戦、ヒヤヒヤドキドキである。
この緊張感が良い結果に結びついている感じもする。

今年の夏の12時間で呪縛が解かれた私は、「乗らない」宣言をした。
(昨年の12時間耐久で 4台玉突きクラッシュを体験したのが この鬼?監督)
乗らないのにエビスに行ったが、それはそれで面白いもんだ。
特にヤキソバ作りには集中して調理した
(鬼調理師??)。金も取れるくらいの出来栄えで満足だ。
私は調理で頑張るから、キミたちはもっともっと賢く走れるよう、努力してくれたまえ。