乾杯三唱の 具体的な方法


では ここで 具体例を示しましょう。
貴方(山田 邦明さんとしておきましょう)は
いま 友人の 及川健太郎君 酒井麗子さん の 結婚式に来ています。

・・・・・  さて 主賓の方が挨拶をされ 席にお戻りになりました。

司会者 「ありがとうございました。
      お二人の勤務されております ハイパーエンジニアリング 代表取締役 甲斐真人様より
      お祝いのお言葉を頂戴いたしました。 皆様 甲斐様に 拍手をお願いいたします。
      さて 引き続きまして お二人の幸せに 乾杯を行いたいと思います。
      乾杯の御発声は 新郎新婦の共通のご友人である 山田 邦明様にお願いしたいと思います。
      それでは 山田様 宜しくお願いいたします。」

ここで 貴方の出番です!(深呼吸 深呼吸!)

貴方  「健太郎君 麗子さん 結婚おめでとう!
      及川家 酒井家 ご両家の皆様 ご結婚おめでとうございます。
      このような おめでたい席にお招き頂きまして まことにありがとうございます。
      只今 司会の方から紹介に預かりました 山田邦明でございます。
      本日は 乾杯の発声という大役を仰せつかってしまいました。
      二人の輝かしい未来 ご両家の発展 そして ご来賓の皆様のご多幸を祈念いたしまして
      本邦初公開 乾杯三唱の儀を執り行いたく思いますので 宜しくご協力お願いします。」

他のお客様 一瞬 えっ? と どよめきがおきる。 しかし 貴方は続けて・・・・・。

貴方  「ご説明いたします。
      私が 健太郎君 麗子さん 結婚おめでとう! 乾杯! と グラスを差し挙げますので
      皆さんも 乾杯! と ご唱和頂いて グラスを差し挙げて頂きます。
      私が もう一度 乾杯! と グラスを差し挙げますので
      皆様も もう一度 グラスを差し挙げて頂きます。
      私が 今一度大きな声で 乾杯!と グラスを差し挙げますので
      皆様も今一度大きな声で 乾杯をご唱和戴き そして グラスのお飲み物をお飲みいただく。
      こんなところでございます。

      一般に万歳三唱と呼ばれるものと 乾杯のあいのこでございます。

      
 (ここで 少し 間を取ります。)

      ただ ご注意頂きたいのは・・・・

      なにぶん グラスの中には 飲み物が入って居ますので
      思いっきり差し挙げてしまうと中身が飛び散ってしまい 周囲の方にご迷惑がかかります。
      廻りまわって ご自分にも どなた様かの飲み物がかかってしまいます。

      差し挙げる手の力は若干控えめにしていただいて
      その分 大きな声で乾杯の御唱和を宜しくお願いいたします。」

会場の皆 納得して 首を縦に振って うなづいている。

貴方  「それでは 皆様! お手数ですが ご起立お願いします。

      飲み物の準備はよろしいですね?」

周囲を見回す。 会場全員が 一致団結の気配・・・・・。 更に 声たからかに・・・・!

貴方  「それでは・・・・・・・。

      
グラスは右手 胸の前!
     左手は腰に!
     両足を 肩幅に開いて 右足を半歩前に!
     顎を引いて! 目線は 前方上向き 36.5度!


      
健太郎君 麗子さん 結婚 おめでとう! 乾杯!

式場の皆 「乾杯!

貴方  「乾杯!

式場の皆 「乾杯!

貴方  「乾杯!

式場の皆 「乾杯!

式場全体 拍手の渦!

貴方  「只今をもちまして 乾杯三唱の儀 皆様のご協力の下 滞りなく 行わせていただきました。
      ありがとうございました・・・・・・。」


注意事項

緑色の部分ですが 此処だけは 絶対にかむことが許されない部分です!
此処だけは 何が何でも 失敗しないように 充分な練習をしましょう!

3回の乾杯の発声は 徐々に大きくして行く様に!
しかも 最初が小さくならないように! 3回の差が しっかりとわかるように!
ちょっと難しいですが 声の大きさのメリハリも 練習しておいてください。

最後の挨拶の部分は 拍手が少し収まったあたりで さりげなく話しましょう。
会場全体が盛り上がっていますから そこでまた全員を貴方に注目させなくても
貴方の存在感は絶大なものになっています。
ただし やり逃げはいけませんから 皆さんのご協力に謝辞を述べましょう。
会場を盛り上げたのは 貴方ですが
盛り上がりに協力してくれたのは ほかならぬ皆さんなのですから・・・・・。