2005年 8月27日 福島県 二本松市
エビスサーキットに於いて
エビス スーパー耐久レース 第3戦
(12時間)が 開催された!
今回 ガレージFKは
REVスピードとコラボレーションで デモカー3台
2号車のシビックと10号車のシビックをナンバーなしクラス
そして6号車のCRXをナンバー付クラスに投入し
12時間の戦いを挑むこととなった。
これは その 耐久レースに参加し
勝利に向かって 戦いを挑んだ
熱い人間のドラマである!
じゃ〜〜〜ん
どんどこ どんどこ どんどこ どんどこ
〜ぅ丘の上の昴ぅ〜・・・・・・・・・・中島みゆきさんの 「地上の星」を 思い浮かべてください・・・・。
(著作権の問題があるので BGMとして WMAファイルをつけるのは やめときますんで・・・・・・・。)
サーキットの朝は 超多忙を極める。
出来ることならば 少しでもやれる事は前倒しにしたい。
FKメンバーは 前夜のうちに ナンバー無しクラスの参加車輌2台
マシンは下ろし終えた 後は仮眠・・・
200Lのガソリンを軽々と・・・
タイヤ そして 3台が使う1日分のガソリン750Lをピットに搬入した。
ガソリンは 1ピットに保管できる量に規制があるため
規制量目いっぱいまでをピットに
残りを第2パドックに待機するローダーの荷台に保管する作戦だ。
一通りの作業が終わり 一同 宿に戻って仮眠を取ることに……。
いや ピットに泊まるという猛者が居た。
なんとこれから 貼り残したステッカーを 車体に貼り付けるという…。
恐るべし…。
聞くところに 夜中に モスラみたいなでかい蛾がやってきて
せっかく拭いた車体に燐粉を撒き散らすもので
2台の車体を収めたピットの照明を交互につけたり消したりして
モスラのこないうちにステッカーを貼るのにえらい苦労したという話だ。
これが レース前日一晩の宿・・・
朝 日の出。
日の出前
日の出
雲を照らす 太陽
早朝のフラグタワー
誰も居ないピットレーン
戦い前の1ヘアピン
今日 これから 熱い1日の戦いが始まる。
徐々にほかのチームもやってきて 活気付くパドック。
↑ 今日は4馬力 ↑ 夜間用照明
皆の荷物がまとまっちゃうと 探すの大変
使う状況にならないことを祈りつつ・・・ ドラシャやハブアッシ〜
我々のパドックも ナンバー付クラス出場のもう1台のマシンが到着し
にわかに活気付く。
最後の1台にステッカーを貼る者 タイヤを並べなおす者 工具を確認する者
ガソリンの確認と給油準備を始める者…皆が自然と動き出す。
ボンネットを開けて 車検を待つ
↑取材のカメラクルー ↑プロカメラマン
参加受付 チーム監督参加によるドライバーズミーティングを経て
チームミーティングが始まる。
←いいですか ここ 大切ですよ!
おらぁ そこ! ちゃんと聞いてないと 人死ぬからなぁ!!
ミーティングを終えて 気合の入るメンバー
いつも冷静な社長も 今日ばかりはボルテージか上がっている。
毎度話している内容が 今日はやたらに力強く語られる。
そしてチーム一同 それを真剣に聞いてうなづいている。
もう すでにレースは 始まっているのだ。
予選
毎回 エビスサーキット西コースで開催される耐久レースでは実績のあるメンバーも
ここ 東コースでの経験は皆無に近い。
スタート前の この緊張がたまらんっ!
東コースの走行経験の無いメンバー 実際の競技会参戦経験の無いメンバーを優先に
予選時間を使った完熟走行が行われた。
予選の結果は…… 大方の予想通り 後ろから数えたほうが良いくらいの順位。
しかし 誰も苦に思っていない。
なぜならば 耐久レースは12時間走って何ぼのもの。
スタート直後の順位など ほとんど誤差の範囲でしかない。
↑毎回 お世話になっているレースクイ〜ン 今回も 一緒に写真とりましょうね!
スタート前の ピットレーン
9時15分 予定を15分遅れて 本線が開始された。
グリッド整列完了!
ピットの時計が15分戻され
あらかじめメンバーが作ったタイムスケジュール表の時刻に合わされる。
これから12時間 我々は 明石の日本標準時刻(JST)ではなく
われわれのピットだけで通用するFK12時間対応特別時刻
(FKSTとでも言うのか?)で12時間を過ごす事になったわけだ。
何か 後ろに飛び跳ねている異常な物体を発見!
FKST 9時のローリングスタートから10分後。
FKST9時10分。80Lの安全タンクを積んだ2号車シビックが
ガソリンタンク容量ハンデでピットからスタート。
ピットスタートの 2号車
ピットに残ったメンバーは 「やれやれ 少し落ち着いた。」
とばかりにスタート前の戦争から開放され
テーブルに置かれたセブンイレブンのおにぎりとバナナに食らいつく。
↑緊急栄養食料 バナナ ↑バナナ ウマイッす!
ドライバーは そんなこととは知る由も無く ひたすらコースを走っている。
・・・と 社長が 壁にメモを張り出して
「6号車1番ドライバー○○さん スピン1回 坊主。」と書き出す。
どうやら CRXがスピンしたところを 社長が見てしまったらしい。
「○○さん ドラミで「ドライバーのプライドは捨てて確実に走れ 無茶するな!」って言ってるのに あんなところで無理してスピンするんだもん
チームオーダー違反は罰則だよ!」と ご機嫌斜め・・・・・・。
が そのすこし後に その6号車CRXから 無線連絡。
「すみ・・ん 1ヘアピ・・・でコースア・・・・出られません…。」
再度聞きなおすと どうやら1ヘアピンで操車ミスでコースアウトして
コース復帰出来なくなってしまった様だ。
1ヘアでコースアウトした6号車
メンバーがあわてて便所横の展望台に回ると
1ヘアの向こうで 必死にRギアで コースに戻ろうとする6号車CRXを発見!
無線で 救済が入るまで 車輌を放棄して
近くのコーナーフラグポストへの非難を指示。
ピットに戻ると 先ほどの張り出されたメモの○○さんの項目に
コースアウトの文字が追加されており「坊主上下!」とも追記されている。
壁に貼られた タイムスケジュールと
チョンボ確認表? 坊主上下??
「みんな いいねぇ ドラミで言ってるんだからねぇ
プライドはすてて チームオーダーで走ってくれよぉ!
車壊れちゃってもう走れない じゃ 後の人がつまらないからね〜。
言うことを聞かない人は スピンで頭坊主!
コースアウトでポコ○ンの毛もそっちゃうからなぁ!」って
女性のドライバーも居るのに なんとまぁ 恥ずかしい……。
少しして オフィシャルの動きがあわただしくなる。
どうやら救済が始まるようだ。
6号車の止まっている場所はなかなかいい場所で
放置しておくと後続車が突っ込んでくる可能性が高い。
出来れば第二のコースアウトの前に片付けたい場所のようだ。
更に どうやらほかに1台 やはり邪魔なところで突っ込んだマシンが居たようだ。
こちらが もう1台の ポルシェさん
フルコースコーション!セフティーカーコースイン!
サーキットセフティーカー GTR
6号車CRXはスタッフカーに牽引されて見事にコースに復帰。
CRXと オフィシャルカー
自走でピットに……。
出迎えるメンバー
メンバー全員のお迎えを受けたCRX
あぁ〜あ タイヤ泥だらけぇ〜
ダメージ確認を受けたあと ドライバーチェンジをして
無事コースイン レースに復帰を果たした。
「CRX 10ラップも走ってなかったよねぇ 救済でマイナス10LAP。
次のドライバー マイナスからの出発かぁ〜。」と 誰かがぼやく。
そのころ ピットロードでは CRXを降りた1番ドライバーが
チーム監督の社長から お説教を受けていた。
「だぁ〜めぢゃン 無理しちゃぁ〜」
「ね わかったかぁ〜? プライドなんかいらないんだから
自分はもっと速く走れても チームの命令なんだからなぁ〜
無理しない 壊さない ねぇ 結局車止めちゃって 遅くなってるんだろぅ?
言われたとおりに走る これが チームだかんね!」
しかし 一通り説教が終わると 社長が1番ドライバーの肩を叩く。
「でも 1番って プレッシャーあるだろう?
ちょっとやっちゃったけど 良く頑張ったな… 怪我が無くてよかった
また 一回りしたら乗るんだから それまでしっかり休んで……。」
「すみませんでした……。」と ドライバー氏。
「ほんと 頑張りたいの判るんだけど
それじゃ絶対勝てないんだよな〜。もうないだろうなぁ〜。
レースに復帰できて良かったよぉ〜。」 と 社長。
もぉ〜 何も無いことを祈るよぉ〜
しかし トラブルはこれだけではすまなかった。
「…号車です! …突されました ピットもど…。」と 無線が入る。
「え゛っ?誰? どうしたの? もう1度!」
無線係が大声で復唱しながら通信している。
ピットのメンバー一同 動きが止まる。
更に無線係の叫びは続く。
「10号車シビック 追突されました ピットに向かってます!……
今 ピットロードに入りました! …… 来ました! 戻ってきたぞ〜!」
メンバー一同が眼にしたものは 右後ろを 大きく凹ませて
白煙を吐きながらピットインして来る10号車の姿であった。
げっ 白煙吹いてんぢゃん やべぇ〜
道具を持ってピットロードに待ち構える仲間の下に帰って来るシビック。
ここだよ ここだよ おかえりぃ〜
マシンが停まるや否やドアが開く!
ドライバーが転げ落ちるように降車し 右後ろのタイヤに走る!
そのまま タイヤとフェンダーの隙間に指を差し込むと
力いっぱいフェンダーっを引っ張り出す!
社長がその隙間にバールを差込み フェンダーの修復を図る。
ほかは大丈夫かぁ〜
「他のタイヤを確認しろ!」誰かが叫び 近くに居るメンバーがタイヤを確認する。
燃料補給を鑑み ガソリン給油容器が用意されるが 今回 給油は見送ることに!
「タイヤを用意しろ!」「ジャッキで持ち上げて!」
次々指示が飛び交い誰かしらがレスポンスする。
今までゆっくりしていたセカンドドライバーが
慌てて用を足して走行準備をする。
「いくゎぁ〜。」とマシンに乗りこむ。
良し! 行きます!
助手席から介添えが入り込み
運転席側からもファーストドライバーが入り込み
シートベルトのセッティングをサポートする。
シートベルトがセットされ
最後にヘルメットから生えている無線ハーネスが車体に接続された。
「無線確認 聞こえますか?ボリューム大丈夫?」
無線係の問いかけに ちょっと驚いたようなそぶりを見せるセカンドドライバー。
気がついたように ステアリングホイルにある赤いボタンを押して答える。
「大丈夫!」
あ〜あ こんなんなっちゃった でも なおったよぉ〜
「良し ガムテープでバンパー押さえて!」
フェンダーとバンパーの修復が終わる。
「いけぇ!」社長が叫ぶ!
バウッ! エンジンが気持ちよく起動し
10号車シビックが 滑り出すようにコースインする。
メンバー一同 ほっとする・・・・。
社長の前に ヘルメットをかぶったままの10号車1stドライバーがやってきた。
今まで 必至に車を治し コース状況を2番ドライバーに伝え・・・
ヘルメットを脱ぐ暇が無かったのだ。
ヘルメットを脱ぐと 社長に必至に頭を下げて謝る。
すんませぇ〜〜ん
「すんません 俺が不注意だったばっかりに・・・
マシンやっちゃって ほんと すんません!」
顔を 汗と涙でぐちゃぐちゃにしながら社長に謝る!
「お前 何泣いてるんだよ お前のせいじゃないじゃないかぁ!
それに ちゃんとピットまで 車を戻したじゃないか!
よくやった! 泣くなよぉ!」 社長が片を叩く。
そう言っても 気合はいってたのになぁ〜
スタートドライバー・・・・
6号車も 10号車も
かなり精神的に重い重圧に耐えてのドライビングだったに違いない。
社長は おもむろに 追突してきた車のピットに向かう。
ひとつ 説教してやろう!
そこでは 相手のマシンも手痛いダメージを受けていた様で
必死の修復作業が行われていた。
相手のマシンがレースに復帰したのを待って
社長が 相手チームの責任者に一言。
「あのさ レースだから勝ちたい気持ちは わかるんだけど
車壊して走れなくなってもつまらないじゃない?
くだらない無理するのだけは やめような!」
やっと レースが順調に廻り始めた。
と 気になるのが おなか。
いつのまにか 時計は昼を指している。ランチタイム。
朝は テーブルの上にセブンイレブンのおにぎりが並べてあり
皆が作業をしながら おにぎりをほおばったのだ。
私も みんなの優勝を祈念して お赤飯のおにぎりを美味しく頂きました・・・・。
昼は 朝より落ち着いてきたし ちょっと座ってゆっくり何か食べたいな・・・
とおもったら カップヌードルが有るじゃないですかぁ!
電子ポットで お湯も沸いている。
最初は皆遠まわしに見ていたものの
誰か一人が口火を切ればあとは雪崩のように我も我もの大盛況!
遠慮の固まりだったのだ。
美味い!
うんちくを言わせて頂くと・・・・・
こういうときは日清カップヌードルに限る!
最近色々なスパイス 具の凝ったカップ麺も見かけるが
蓋を開けて中の袋を取り出して具を出して・・・・・・なんてより
蓋をあけてお湯一発のカップヌードルが一番いいのだ!
1972年 連合赤軍浅間山荘事件でも 機動隊員の食事はカップヌードルであった。
当時彼らは 日清純正の樹脂製フォークで麺を食べていた。
しかし 今回の我々には割り箸が有ったのだ!
こんな贅沢 この上ない!!! 至玉の一時・・・・・。
はらへってたんだぁ〜
(日清の関係者の方 もし このHPを御覧でしたら
今度の耐久では 是非とも宜しくお願いします!!!
ボディーにステッカーのスペースを空けて御待ちしています!
高額の金銭を要求するのではありません!カップヌードルを!
出来れば 私の好みの醤油とシーフードで・・・・・・・・・。)
アイスも美味しいですぅ〜 バナナも美味いです
おびただしいペットボトルの数
みんな それぞれに食事が済むとそろそろお眠の時間。
椅子に座ったまま 一人 また一人 夢の世界に吸い込まれるように・・・。
食後のひと時 まどろみの時間・・・・・
←元気な人達
←ちょっと お疲れさん
↑寝る子は育つ・・・・・爆睡!
↑お色直しをして 更に爆睡!!!!!
不意を突かれて起きちゃった人 目は寝てます・・・
かと思えば 走り方の研究に余念の無い人たちも・・・。
そろそろ 私の乗車時刻。
トイレで用を済ませ 今まで着ていた薄いつなぎを 厚手の物に着替え
ヘルメットの用意をする。両耳にイアホンを嵌め 取れないようにテーピング。
ヘルメットにマイクユニットを装着し
いざ ヘルメットを パイルダーオン!(マジンガーZ! 古い!)
←極度の緊張
←はずしたタイヤで走り方のチェック
私の乗る10号車白いシビックがピットイン!
←さぁ ガンバって!!!
降車したドライバーに継いで車内に滑り込む。
シートベルトよし! タイヤの点検もよし!
エンジンスタート!コースイン!
←コースイン
ハンドルが重い!パワステ無しとは聞いていたが 確かに重い・・・
シフトレバーも固い・・・クロスだしなぁ〜・・・え゛クロス・・・
シフトタイミングが自分の車とぜんぜん違う!
3速が2速感覚 5速が3速感覚?
凄いパワー!排気音がやたらにぎやか・・・。
しかし 無線が静か・・・まさか・・・。
予想は的中 手探りで椅子の脇のジャックをまさぐると
刺さってない ヘルメットからの配線が・・・・。
探るしかない。
ルームミラーを使ったりヘルメットのテーピングから配線をたどっていくと
どうやら椅子と背中の間にはまっているみたい。
体を浮かしつつ線を引き出し 直線コース部分でちょっと脇見をしつつ
やっとの事でジャックを接続!
懐かしい無線係の声を聞くことが出来るようになった。
「10号車 登場〜!」・・・私。
「呼んでも返事ないから心配してました。何か有ったの?」・・・無線係。
「いやぁ 線が抜けててさぁ〜 刺しなおしましたぁ。」・・・私。
「了解〜 じゃ がんばってぇ〜」・・・無線係。
しかし ハンドルが重い。
S字の中間の辺りで・・・・・・
丁度タコの針がテープのところ(7500rpm)に来るんでシフトアップ。
片手で押えるの ちょっときついんだよなぁ〜。今まで経験のない辛さ・・・。
更にホームストレートの少し手前でも1箇所だけ なぜか跳ねるところがある。
此処も押えるの きつぅ〜。
ピットサインを見る限り
遅いからもっと気合入れろ!とか言う指示が出ているわけでもないので
タイヤを泣かすこともなく そこそこタイムで周回稼ぎに徹する事に・・・。
マシンが速いからって 調子に乗っちゃぁいけないのよ。
下手すると 上も下も坊主になっちゃうしぃ〜。(想像すると恐ろしい。)
・・・と ピットボード 無線から ダブルで「帰ってこい!」サイン。
気がつけば いつのまにか 自分のノルマの70分をこなしていた。
確かに ノンパワステで 手がしびれるほどのマシンでは有るが
← いやぁ 手がしびれますぅ〜
乗りづらくはないなぁ。
もう少し乗って居たいという 後ろ髪ひかれモードでピットイン!
待ち構える次のドライバーにマシンを引き渡すと 緊急冷却モードに突入!
着ていたスーツは 汗でぐっちょり!
←濡れたスーツはここに陰干し・・・
とにかく裸! 裸に限る!
冷たい水を一気のみ! くぅ〜つっ たまらんっ 水がうまいっ!
← 一気
と どこからとの無く 冷たいしぶき・・・。
○○さん発案のクールダウンシステム!
強制的に 体表面に水分を結露させ その気化熱で温度を下げる。
これがたまらん!更に涼を求めるならば エアガンで圧縮空気!
← ひゃぁ〜 たまらん きもちいぃ〜
うぅ〜寒〜みぃ〜い・・・ 快感っ!
こりゃ 癖になりそうです・・・・・。
あぁ や・・・ や・・め・・て・ぇ〜〜〜。いぃ〜 やめないでぇ〜?
日没・・・・・。
既に スタートから 8時間が経過。
ライトオンの指示が出され レースは完全ナイトレースに移行する。
FKの3台は それぞれが フロントウインドウに趣向を凝らす。
6号車は フロントウインドウの左上に赤いLED。
2号車と10号車は 左のAピラーに 赤い点滅灯。
よく見れば10号車は赤の中央に黒い帯があって 2号車と区別がつく。
←疾走する2号車
←だいぶお疲れさん
←2ヘアピン 便所コーナーの言われ
場面中央が うわさの便所
残り4時間 何も無い事を祈りつつ チームメンバーは マシンを見守る。
しかし 2台のシビックが ランデブーして走る様は なかなか絵になる。
たまにCRXも混ざって3台がつるんでいるときなんぞ 感動的な絵でございました。
ナイトレース……。単に観戦するだけならば ロマンチックな風景だ。
しかし レースをしている人間は 感傷にひたっては居られない。
昼間に比べて 圧倒的に光が足りないのだ。
昼間であれば何でもない事でも
ただ単に夜で暗いというだけで 致命傷になってしまう事さえある。
ピットでは 万が一のピットインに備えて 夜間照明の準備がされていた。
←ちゃんと おねぇさんと写真撮ってます・・・!
コース脇の計測係りも
メインフラグタワーを照らす強力な照明のおこぼれに預かって
3台のマシンへ タイム表示を行い続けていた。
「さぁ 2号車最後の給油だよぉ〜!」
無線で走行中の2号車を呼びよせて
最後の給油とアンカーへのドライバーチェンジが行われる!
2号車 最後の給油。
80Lの安全タンクを積んでいるため 給油口が車内にある。
ドライバーチェンジが終わるや否や
後ろのハッチが開けられ 給油専任担当が乗り込む。
そこへ給油容器のノズルが渡され 作業が始まる。
←これが特製 AZR式 SGC
セフティーガスチャージャー
1本の容器で 19L。その後専用のゲージで残量を図り
足りずに溢れない ジャストな量を給油する。
「OK!」と 給油が終わると
車から ノズルを押える係 容器を支える係
目盛りを読む係・・がぞろぞろ湧いてくる。
ハッチが閉められ エンジンスタート!
←いざ出発
最後 12時間のゴールまで 無事を祈る。
しかしもって 無線って便利ですね。
走ってる最中にトラぶっても ドライバーだけで悩みながら走るのが 普通じゃない?
でも無線があると ピットに不安を伝えて 自分以外の大きなブレインを使って
悩みの解決が出来るんですね・・・
今回も 「走ってる最中に 何かピキッて変な音したんだけど 大丈夫かなぁ?」
なんて無線が6号車CRXから入りました。
「了解 ピット寄りを ゆっくり走って! ・・・ 見たけど 大丈夫そうだなぁ。」
なんていう ピットからの車輌確認でOK出しました・・・・・。
が その直後 6号車CRXが突然ピットイン!
「どうしたの?」・・・ピット
「いや 音がしてから おかしくて・・・・・。」・・ドライバー
「あともう少し(たっぷり1時間はあるのに・・)なんだから 贅沢言うな!
いま 見てやっから・・・・ ったくぅ 何うだうだ言ってんのよ こいつぅ〜。
おい 下見たけど問題ないぞ 大丈夫 ほら 行った行った! しっ しっ!」・・・ピット
そんなもんで 一応確認したし CRX 安心してコースイン!
しかし なんか真剣に見ていたようには見えなかったんですが・・・
いいのかなぁ そんなのでぇ・・・・・・・・・。
このころ 近くのパドックでは 必死に車の修理をしているチームが居た。
←最後まで あきらめない
ここまで時間がかかっている様では 走行再開しても 入賞には程遠い。
しかし レースが続いている限り あきらめてはいけない。
最後まで チェッカーフラグの下を走るまで
彼らはレースとして マシンを治し続けるのだ。
走ることも戦いならば
最後まであきらめずに 直し続けることも また ひとつの戦いなのだ。
FKST20時50分。JSTでは21時05分。
メインフラグタワーに
コースオフィシャルがチェッカーフラグを運び込んだ。
もうそろそろ ゴールの時間だ!
「そうだ!ゴールのときは 皆に言って
旗の下を通ってもらおうよ!そうすればいい写真がとれるし なぁ!
おいおい 無線係さぁ 皆に 旗の下通れって伝えてくれよ!」
と某カメラマン氏。
「了解!」と 無線で呼びかけるが 応答がない。
ふと テーブルの上を見ると マイクアッシーが4本…。
って言うことは 一人しか無線聞いてないぞ!
←チェッカー
「誰だ誰だ! あ゛10号車 行っちゃった!」
「 あ 2号車も!
あのぉ〜 いま 6号車みたいなのが行っちゃったんですけどぉ〜。」
「あんだよ 皆無線つけろよ!」
(この声は デジカメの動画にしっかりと記録されています…。)
そのとき ゴールの向こうの山から
打揚げ煙火が皆の完走を祝福するかのように打ち揚げられた。
←ゴールを祝福する煙火
ゴール!
ガレージFKの3台のマシンは 12時間の長丁場を走りきり
いま ゴールしたのだ!
2号車 レブスピードFKシビック 総合6位 Bクラス6位。
10号車 FKシビック 総合7位 Bクラス7位。
レース序盤に追突されながらの 堂々の成績!
6号車 FK CRX 総合12位 Nクラス2位!!
レース序盤 スピン コースアウト 救済を受けながらの 堂々の成績!
悲しかったこと つらかったこと 悔しかったこと
その全てが いま楽しい思い出に変わった!
皆の顔が 微笑んでいる。
「3台とも完走!やったぞぉ! おぉ〜っ!!」
社長の雄叫びが・・・
チーム皆の雄叫びが・・・
エビスの山々に
とどろき渡った!
とどろき渡った!
とどろき渡った!
とどろき渡った!
とどろき渡った!
とどろき渡った!
とどろき渡った!
戦いが終わった・・・・・
社長は そのHPの中に 今回の戦いに就いて以下のように記している。
■2005年8月27日(土) エビスサーキット東コース
EBISU SUPER ENDURANCE SERIES Rd
3
天候:曇り コース状況:ドライ
★エビススーパー耐久 シリーズ 第3戦(12時間耐久レース)
ガレージFKより2号車、6号車、10号車が出場し無事に完走する事が出来ました。これもレブスピードの皆さん、アゼストレーシングチームの上原さん、そしていつもFKより参戦して頂いている方達のお陰だと心より感謝しております。
2号車は、安全タンクハンデの為10分間ピットストップからのスタートで6位入賞、10号車はスタートして間もなく接触トラブルトでピットストップしたにもかかわらず7位入賞、6号車はスタートしてすぐコースアウト。20分程救済されるのに時間がかかったのですがクラス2位でフィニッシュしました。それぞれのドライバーが自分の持てる力を十分に発揮してFKの耐久レース参加の考え方を理解してくれたものと思います。何よりも怪我もなく無事にレースを終える事が出来た事にFKスタッフ一同感謝しております。
今回のレースは12時間の長丁場をいかに走り切るかが課題でした。せっかく参加して頂いたドライバーがトラブルで乗る事が出来なくなった時の事、TV放送が出来なくなった事を考えるとペースを落として走らなければならない。そこでエンジン回転を7500にする事が一番安全だと考えドライバーに守って走るように指示しました。その結果12時間を無事に走ることが出来たと思います。
3台の平均燃費も5.6/Lと素晴らしく今後の耐久レースに向けてのデーターを取れたことが何よりだと思います。今回、初参加、初レース、初コースの方が多く、どの様にレースを組み立てるかがとても難しいと思っていましたが、走り出してみれば、ドライバー、メカニック、ヘルパー全員が自分の力を発揮してとても良いレースが出来た事にとても感謝しています。又、次につながるレースが出来たと思っています。皆さん本当にご苦労様でした。
※ PS: このレースをサポートして頂いたレブスピード及びレブスピードTVの皆さん大変お世話になりました。このレースの模様がスカパーで放送されます。FK2号車とFK10号車にオンボードカメラを積んで走りました。12時間の熱いドラマをぜひご覧頂ければと思います。なお放送日は、9/16日と9/30日です。 (原文のまま 転記。)
衝撃の後日談
レースの興奮も冷め遣らぬ 9月11日
ガレージFKの新しくなったオフィスで このHPの内覧会が行われた。
(オフィスが 突然 駅前の吉野家みたいなテーブルの 美しいフロアに大変身!)
「俺はそんなこと言ってない!」 いや 確かに言った!とか
こんな写真 恥ずかしいから使うな! とか・・・
もう 皆さん 喧々諤々で議論の末・・・まぁいいだろう ということになって
んじゃ アップロードね・・・ ってなった瞬間・・・・・・・
あの CRXのドライバーと FKのスタッフが オフィスにとんでもないものを持ち込んできた!
「あいよ これ・・・・・!」 と テーブルの上におかれたその物体・・・・。
「お前ら 新しいテーブルの上に そんなもの 乗せるなよ! 紙ぐらい・・・・・。」
「敷けよ!」・・・・・と言いかけた社長の言葉が とまってしまった・・・・・・・・・。
え゛ ・・・・・・・ それ 6号車の・・・・ですか?
まさか・・・・・・・・・・・・・・
本当に・・・・・・・・
うっそぉ〜〜〜〜!
(心臓の弱い方 やめておいたほうが・・・・・・・・)
「だから 俺が言ったじゃない!
なんか パキッ って言う 変な音が・・・・って・・・・・。」
「お前ら よってたかって いい加減な確認しやがって!」
「おれ 二本松から ここまで 走ってきたんだぞ!
何か有ったらどうするんだ!!!?」
「ままま まぁ 良かったじゃない 何も無かったんだから・・・・。」
こんな声が聞こえてきそうな そのものとは・・・・・・・
右の ドラシャ
こんなん なってましたぁ〜
ちなみに まともなドラシャは こんなんなってます・・・・・。
「割れてるじゃない・・・・きれいに さぁ
ベアリング 飛んでるじゃない 玉も無くなってるし・・・・・
残り 2個で走ってたって訳かぁ〜
このまま 帰って来ちゃったんだろ?
走りにくかっただろう?良い腕してるねぇ〜
うんうん たいしたもんだ! 偉い!」
↑当時 ピットに居たメンバーたちの さめた発言・・・。
「痛さに耐えて2位 よく頑張った!
感動した!おめでとう! CRX!」