8/23 レポート 第5部
秀ちゃんが コースインして 何秒も経っていない。
スタッフ一同 とんでもない連絡を 聞いてしまう。
「シフトチェンジ 出来無くなりました!!」← 秀ちゃん
「今」 何処?」
「なんで 出来ないの?」
「とにかく Loで 戻って来い!」
スタッフからの問合せ 指示は その声色からも 皆 いらだっていることが伺える。
「踏んでも 切れないし 離しても 繋がらないし・・・・・。」
「今 牽引されています・・・・・。」
とにかく 状況がわからない。 不安な時間。
「いったい なんだってんだよ〜〜」← かむべ
仁王立ちの かむべコーチ。
(眠気は 吹き飛んだようだ。)
牽引で 帰還の CRX
こんな時の 手押しは なぜか やたら重い!
とにかく 何とかして コースに戻りたい!!
改魔神が 手を突っ込んで クラッチワイヤーを調整する。
とにかく熱いが そんなことは言っていられない。
かむべが エアガンで 周囲の部品を必至に冷やす。
しかし 今まで10時間 ほぼノンストップで走り続けた車が そう簡単に冷えるわけが無い!
とにかく 最善の策が打ってなされた。
「あー もしもし やっちゃいました ローダーを・・」
改魔神が電話をする。 何時も世話になっている ホンダのディーラー。
原則は 自走の行き帰り と言いつつも 万が一を考えて 一応ローダーの確保だけはしてあったのだ。 今までは ゴールと共にキャンセルの電話をしていたのだが 今回は とうとう本当にローダーの世話になってしまうような事態になってしまった・・・・・。
今回キープしてあるのは 確か新車のターボディーゼル・・・・・。
「えっ マジですか? お迎えだけは行きたくなかったですね。 わかりました すぐ出ます。」
そう言って CRXの主治医が 二本松まで来てくれることになった。
しかし 何がなんでも もう一度コースに戻りたい。
ころあいを見計らって 改魔神が乗りこむ。
「最後の1周だけは 決めてやるさ!
いくらクラッチが壊れていても こいつは そのぐらいは 走ってくれる!
そう言う マシンなんだ。」
最後の コースインを待つ 改魔神。
最後のコースイン!
12時間まで 残り3分。
修〜マッハが 指を立てた GOサインだ!
シフトを1速に入れてから エンジンスタート。
「よーし 押せ押せ!」と かむべが叫び ピットクルーが CRXを 押す。
最後の1周だけ ヘルメットをかぶり 6点フルハーネスを装着し 改魔神がCRXをドライブする。
(アクセルを踏みすぎれば エンジンは空廻りをして 前に進まない。
かといって アクセルを離し過ぎると エンストしてしまう・・・。
しかし 1コーナーまでは弱い上り坂 無意識のうちに右足を踏みこんでしまう。)←改魔神
「ダメだよ 踏んじゃ!」←かむべ
「わかってるよ! クラッチが なかなか来ない・・・
いや 来た来た 走ってる!」←改魔神
「そうだそうだ そのまま 行け!」←修〜マッハ
CRXは ゆっくりと 1コーナーの闇の中に消えていく・・・。
ピットクルーは CRXを送り出すや否や 皆が 申し合わせたように パドックの反対側の S字コーナーの見えるタイヤサービス脇に 走り出していた。
「本当に 坂を上って来れるんだろうなあ???」
「本当 皆 あんな状態で走れるか心配だったんだよ!」←秀ちゃん
(1コーナーをすぎると下り。 走るのは楽なんだけど・・・
次がヘアピンで そこからまた昇りだからな〜。)←改魔神
「大丈夫?」←修〜マッハ
「ナンとか 走ってる」←改魔神
ピットの皆は 今度は 1ヘアから2ヘアを見渡せる
便所脇の喫煙所に駆け付け CRXの走行を見守っている。
2ヘア 通過 ! これから また 最終コーナーに向けて 長い下り坂が続く。
「たった1周なのに なにか スゴイ 責任重大で
皆からの「後少しだ!」 「頑張れ!」って言う無線が
すごく 重たく聞こえるんだよね」←改魔神
(また下り坂 スピードがついてくる・・・。 最終コーナーで 曲がりきれるのか? 曲がったとして 最終の上り坂を登りきれるのか? 大きな不安がよぎる・・・。)←改魔神
CRXは 又 闇の中に 消えていく・・・・・。
ブラックアウト・・・ 次に 皆の前に姿を現すのは ホームストレート コントロールラインだ。
「お〜い どうだい?」←修〜マッハ
「う〜ん難しい ダメ 登れそうも無・・・
いや 登っている 走ってるよ! 行ける行ける!」←改魔神
「よ〜し 来い!」←修〜マッハ
CRXは少しずつ 確実に コントロールラインに向けて 坂道を登り始めていた。
地平線が徐々に明るくなって その次の瞬間 CRXのフロントウインドゥに設けられた 赤い識別灯の光が現われた!
「来た来た あと少しだ!」←ピットクルー一同
今まで静止していたチェッカーフラグが また振られた。 CRXの為にだけ振られている チェッカーフラグ。
CRXは ゆっくりと チェッカーフラグの下を走り 車体一杯にチェッカーを受ける。そして コースインゲートからUターンして 皆の元へ・・・。もう1周 ウイニングラップをするだけの余裕は 残されていなかった。
「よ〜し こっちだ こっちだ おかえりぃ〜」←かむべ
レース結果
参加台数 43台
予戦 40位
2時間後 86周 33位
4時間後 164周 31位
6時間後 243周 29位
8時間後 322周 24位
10時間後 406週 20位
12時間後 400周 26位 (救済のための 10周減算含む)
ナンバー付きクラス 6位
記念写真
アゼスト レーシングチーム
ハイパーレーシングデビジョンの メンバー
とにかく 最後にチェッカーは受けたね!
皆の顔が 笑っている!
とにかく長い1日が 今 終わった。
そして CRXのドクター登場!
CRX 御苦労様でした・・・。
しかし これで終わりじゃあないからね!
君は 9/7の筑波に参戦することが 決っているんだから・・・!
それまでに 元気になってね!
そして 皆と 筑波で 又 会いましょう!!!
さてさて 後日談ですが・・・。
主治医の先生から 呼び出しがかかり 入院中のCRXの お見舞いに 行って参りました。
クラッチ・・・・・ ぬぬぬ ぬわんと・・・・・・・・・・・・・!
意思の強い方のみ この下に お進みください。
そうでない方は 見ないほうが 良いかも・・・・・・・・・・・・・。
プレッシャープレートが 真っ二つ ならぬ 真っ四つに なっておりました。
クラッチカバーメーカーさん これ ここまで使ったってことで
今度 スポンサー してくれませんか?????
編集後記
今回も 集めてみれば 写真が 200メガ。
昔みたいに 欲しい写真が無くて困る なんて事が ありませんね。
逆に ありすぎて 切っても 切っても 重要な写真ばかりで 困っちゃいました。
8/23の 12時間を 楽しんで戴けましたでしょうか?
それでは 又・・・・・・・・・・・・・・・・・