2006年 7月1日〜2日
福島県 二本松市
エビスサーキット 東コース
エビス 24時間耐久レース
こんな告知を出していた。
とにかく 熱い想い! 24時間耐久レース!
写真の説明
皆が写した 総勢2400枚の写真 合計4.6ギガ!(うち 1.6ギガは動画だったりする。)
から 選りすぐりの写真(一部に 動画からの切り出し含む。)で 構成しております。
たまぁに 無駄なように同じような写真が 左右に2枚並んでるところがありますが
それは 右目用 左目用の画像を個別に撮影した 立体写真となっています。
画面から離れて 平行法でご覧下さい。
平行法のわからない方は グーグル辺りで調べると 結構丁寧に書かれたページにたどり着けます。
(このために 同じデジカメを2台買ったりしている・・・・・。)
毎年6月
世界中の自動車メーカーが
威信を賭けたスペシャルマシンを駆って集まるレースがある。
フランス サルテ県 ル・マン市。
ブガッティーサーキットと その周囲の一般公道を連結して行われる
ル・マン 24時間 耐久レース。
その主催者 A・C・O(日本で言うJ・A・F)は こう断言する。
ル・マンは 「偉大なる草レース」である と・・・・・!
2006年 7月。
日本 福島県 二本松市。
東北サファリパークと併設された エビスサーキットに於いて
初の 24時間耐久レースが開催された。
サーキットの1周の距離は
ル・マンの 13.6キロに対して 2.016キロと 限りなく小さい。
参戦する車輌は・・・・・
市販車を改造した競技車輌。
そして
ナンバーの付いた自家用車。
昨日まで 通勤やドライブで使っていた車。
当然 サーキットまで 自走でやって来る。
24時間 必死になってレースをして・・・・
レースが終われば また自走で帰る。
そして またまた お買い物の荷物運び。
しかし 走るドライバーにとって
ル・マンも エビスも 24時間は変わらない。
時計の前に 24時間は平等である。
ル・マンを超えた・・・・・
最も偉大なる草耐久レースが
此処に誕生した。
エビス 24時間 耐久レース!
此処に 遠きフランス ル・マンに思いを馳せ 24時間を戦い抜いた 男たちの
小さくも偉大なる 物語があった。
今年の第1戦で優勝したが 予期せぬトラブルに遭い
24時間耐久までに原因究明と解消に 労力を使った。
その時点では ブレーキとABSの不具合に注目し
さまざまな検討が行われた。ローターやパッドの見直しとともに
通常では考えられないABSコントロールユニットの交換
ABSラインの中のフルード交換まで行った。
前の週に最終整備を行い
前日のテストで問題が無ければいいね と言った 和気あいあいの雰囲気であった。
ドライブシャフトのアウターナット部分の折損の件は
単なる部品不良であり 部品交換で解決したものだと安易に考えていた。
それ以外 考えようが無かった。
しかし この時点で シャフトの中では・・・・・
あとあと我々を最大の危機に陥れるための準備が 着々と進行しているのであった。
週半ばから 週末の天気が気になりだし・・・・・。
土日の予想は ずばり 曇り&雨! ストレスのたまる状況だ。
しかし 乗り方さえ慣れてしまえば 車への負担は軽く こっちのものだ!
ここで 再認識しなくてはならない事がある。
昨年末を含めると 我々は2連勝を達成しており
ディフェンディングチャンピオンである。
当然のことながら
今年は第一目標を この24時間に置いてきたのだから
絶対に勝たなくてはならない!
負けると言う言葉は存在しないのだ!
「私の性格上、自分に目標(ある意味プレッシャー)を掲げ、
有言実行で事を進めるのを好む人間である。いままでも
入賞や、3位、2位ってのもあるが、昨年来、優勝経験時の
チームの喜びようを肌で感じ、勝利に飢えているのなら、
一肌も二肌も脱ぐ勢いで「もういっちょデカイ事やっちゃうぜ!」
ってなぐあいで・・・、スタート3時間で優勝を決めます!
って事前に宣言しました。」
今回のレースを振り返って かむべは こう語っている。
周りは鼻で笑ってるだろう、また、大げさなことを言っていやがる!
って思った方もいるだろうが、私の勝利の方程式には
「完全優勝」という答えしか見いだせない。
秘策!?適材適所でキッチリ行えば結果は付いてくる。
チーム員全てが優勝という目標に向かっている!
ベクトル方向は皆いっしょ!
後から聞くと かむべ以外も 皆 当然のことのように
勝つ事だけを考えていたという・・・・・・・・・。
げに恐ろしや・・・・盛りの付いた男たち。
金曜の練習日。我々は昼過ぎに現地入り。ほかのチームもちらほらと・・・・・。
敵はワークス?
ピット割を確認すると18台。のぶりんから聞いた情報の13台から増えている。
そのうち Nクラスって何台なんだろう?と思いながら 莫大な量の荷物を降ろし設営開始。
先発隊4人が4台の車でやってきていて 4台とも ドライバーのスペース以外が全て荷物だ!
前週の整備経験もあり 作業の計画も立ててあったので 作業は難なく終了。
のぶりんから 高速の降り口でブレーキング時にジャダーが出たとの報告があったが
単にパッドの当たりが悪いのだと判断。サーキットで走りこめば解消されると考えた。
この部分は あまりにも神経質になりすぎている・・・・・。
もう 解決しているんだ! と 自分たちを納得させた。
安心して走れる車を整備してきたんだ! って・・・・・。
プロが ピットに垂れ幕を下げるなら
我々は ピットロードに カンチレバーを!
こんな感じ・・あれ? OGURAさんも?
いえいえ うちは これからが お楽しみ・・・・・。
事前走行受付の際 参加リストに目を通し
カウンターの中まで入り込んで Nクラスのライバルを確認した。
我々の他 唯一のNクラスなのが「小林板金」スカイライン。
あのシルバーの4枚ドア・・・・?
確かに前回も参戦していた!
でも 前回はうちらが優勝!
ッてことは 今回も勝たなくっちゃ!
リベンジは 返り討ち!
絶対優勝! これっきゃない!
テストラン
まずはかむべがコースイン。
4周までは調子良かったが これなら優勝は戴きだ!そう思ったのもつかの間
タイヤが温まり 更なるアタックをかけようかと思ったら 例のハンドルぐらぐら現象。
一度ピットインしてヒューズを切って再トライ!でも 症状は改善せず!
我慢して騙し騙しで走るか?
もう一度 タイヤをはずして 目視確認だ!
ローターを組みなおして ゆっくり廻して見ると・・・
ローター 歪んでますよ!って・・・・・。
新品ローターで此処まできて 10周もしないのに・・・・・ってよぉ〜〜く見ても 0.2〜0.3ミリのブレがある。
ローターを裏返すと 硬くってはまらない・・・・・なんで?
トヨタも ニッサンも ここ ゆるゆるですよ! ??????
しばらく ハブとローターを持って にらめっこ・・・。
誰も 笑わない いや 笑えないのだ!
また行くよ!
おい 何しろって言うんだよ インテちゃん!?
エンジン ミッション タイヤ どこも悪くないんだぜ!
あ〜だ こ〜だ 話は出るが
肝心な ローターに関わる話題は出てこない。
つけたりはずしたり はずしたりつけたり サルでも覚えそうな作業を繰り返しながら 首をひねる。
何回も 難解な問題を考えつつ ひたすら 繰り返す・・・・。
なんで組み込みが硬いの??? ・・・・ 錆び?
確かに 錆が寂しそうに 我々を見上げておりました・・・。
錆落とそうよ!
1枚60円のサンドペーパーでしこしこと・・・・ これまた サルでも出来る作業・・・。
おぉ〜 ちゃんと 光るじゃないですか ハブが・・・・・
まさか これ?
ローター組み込み・・・ブレなし・・・タイヤ組み付け・・・ OK!
かむべ 再コースイン!
ゆっくり様子を見つつ ペースアップ・・・ぜんぜん 問題ないじゃないですか!
此処までに ・・・
ローター 尋常じゃない枚数を消費
パッド おなじく 尋常じゃないくらい 消費
キャリパー 歪んでるんじゃないの?って 新品交換
ブレーキホース SUSメッシュホースに 交換
フルード 各種高級ブランドを惜しげもなく消費
ABSユニット 交換(普通やら無いよ!)
わずか 60円で出来た対策のために 膨大な部品を葬り去った ・・・・錆・・・・・。
結果が見えれば 後は順調!
うっちぃ〜製作の新兵器
近日発売の カーステレオのフロントパネル
728色のマルチカラーイルミネーション!
夜の走りをコーディネート!
やはり その道の専門家 こーでねぇ〜と!!・・・・・?
夜間の識別灯 無線機 そしてラップコムの組み込み。
作業は順調に進む。
空が暗くなると 雨! 天気予報って 当たるんだぁ〜 って
やべやべ 感心してる場合じゃない!
荷物を整理して ガソリン買出し!
いつも遅くなってからの買いだしで 本宮まで行っている。
早く行けば 二本松市内で買えるかもよ!
あんのじょう 市内で閉店間際のスタンドに滑り込む。
20L携行缶9本=180L。
スタンドのお兄ちゃんが驚く量。前代未聞の量だったに違いない。
コース脇への 100V配線工事。
少し走っては ラップコムの確認
なかなかいいじゃん!!
いざ 皆は晩飯を食いに・・・・・。