トラブル 発生!
1105時 よっすぃ〜にバトンタッチ
「さー 行って来い よっすぃ〜!」
セフティーカーが入って フルコースコーションのコースに飛び込んでいった。
「・・・・・と・・・・・あれ 新しい計測器が残ってるよ・・・・・そこ・・・・・。」
「あ゛ 交換してないんじゃん! 忘れちゃったよ おいぃ〜。」
「まずいな〜 よっすぃ〜 呼び戻すかぁ〜。」
仕方ないが 無線で連絡。
「じゃ すぐじゃなくって どうせあと数ラップはセフティーカーが入ってるでしょうから
車列に追い着いてから ピットインしますぅ〜」と よっすぃ〜。
が・・・ すぐに・・・
「追いついちゃいました・・・ピット 入りますぅ〜。」 と よっすぃ〜。
「わぁ〜りぃ〜 わぁ〜りぃ〜。」と 計測器を張り替えて
再コースイン。
ピットイン回数は 一回増えたが ラップロスは無かった。
レーシングスーツを脱いでホッとしたところで
強烈な空腹を感じ、なんか喰うべ
と思いカップラーメンにお湯を入れ3分後、
もうじきOKかなと蓋を開けようと
した瞬間、無線を聞いていた甲斐が叫ぶ!
ところが 11:21.
よっすぃから 気になる無線連絡。
「なんか 左前のタイヤがおかしいんで ピットに戻ります。」
・・・・・・・・・
「変なバイブレーションが出てるので
ヨッシー戻ってくるよ!」
の声でピットが一気に緊張する。
ピットにDC2が戻ってきてかむべと
私はすぐさま過去に数度問題を出して
いる左前ブレーキ前に直行する。
タイヤとブレーキは正常だけど、あ、
あれっ・・・ハブナットが無い!!
「もどってくるぞぉ〜 左前に 異常振動! 確認しろぉ〜!」
ピット内に大声で指示が飛ぶ中 インテグラがピットイン。
左前のタイヤを見たかむべは 何も声を出さなかった。
皆が集まり かむべの指さす方を見たメンバーは 声を失う。
ドライブシャフトの 先っぽのナットが無い! また 折れた・・・・・!
「なしてだ?・・・」
前回とは反対側だが、
またハブナットがドラシャの先端
をくわえたままどこかに飛んでいってしまった・・・
前回の9耐でのハブナット折損原因究明レポートと
当時の状況を照らし合わ
せると、ブレーキがおかしくなった時期と
ハブナットが無くなった時期とで
時間軸がほぼ重なっている。
私が走行していたときは変なバイブレーションは無かったが、
既にドラシャの先端は折れていたのか?
「また 折れてるよ ドラシャ・・・・今度は左かよ・・・・ どうする?」
「止めるしかないな 無理できないよ・・・。」
「治せるか? 時間 どのくらいかかる? 32とのラップ差は?」
「T カー 出そう! 20ラップペナルティーなら 何とかなる!」
一番第2パドックに近いところに立っていたうっちぃ〜に CRXの鍵が渡される。
インテのドライブシャフトが折れたときには
クラクラっときたが、CRXがあるので
すぐに気持ちを切り替えられた。
と 突然 のぶりんがレーシングスーツに身を纏い ヘルメットを装着!
インテグラに乗り込む!
「何するんだよ!?」
「Tカーの支度が出来るまで 少しでもこいつでラップを稼ぐ!」
「壊れちゃうよ 駄目だよ!」
「時間 かかるし・・・・ せっかく 此処まで来て 負けたくない!・・・・」
が、途中で止まってしまうと救済入るまで
Tカーを出せないのと救済ペナルティをくらうと
かえってリスクが高いことになるのでやめとけ
というかむべ案に従うことに。
CRXが やってきた! さぁ〜セットアップ開始!
「そのまま行くか??」だめだめ、絶対だめ。優勝とかじゃなくて危険だよ。
危険な状態ではリスクが大きすぎる。
ドラシャの交換だが、インテは行ったことがない。
しかもダブルウィッシュボーンは通常と違い不慣れ。
AE111の場合でも最低20分はかかる。
それを考えると20周減算でもTカーを使用した方が得策である。
11時21分、チームはDC2を引っ込めて-
20周のペナルティーを受けてTカー
を走らせることを決めた。
甲斐からEF8のキーを受け取り、
走って駐車場に取りに行きピットロードに
EF8を滑り込ませる。
このとき うっちぃ〜が駆る CRXがピットロードにやってきた。
バウ! バウ! バウ! うっちぃ〜が軽くエンジンを吹かす。
インテグラのエンジンが 止まった・・・・・。
我々人間にはわからなかったが きっと インテグラとCRX・・・
同じホンダのエンジン同士 こんな会話がなされたに違いない。
「お待たせ! ドラシャ 折れたんだって?
良く 此処まで頑張ったな!
もう 走らなくていいんだよ 無理しなくて良いんだよ!
お前が稼いだアドバンテージ 俺がきっちり 守ってやるからさ・・・・
大丈夫だ! 休んでろよ・・・・・。」
「・・・・・ 任す 頼むぞ!」
ボンネット内のセットアップ はい!完成!
インテにつけた 布団バサミのばねを取り外し
CRXにつける!
布団バサミのばね 移植完了!
ボンネット内 車輌確認 OK!
一応 のぶりんのリクエストで持っては来ていたものの
まさかこうなるとは と言うか
インテグラがこうなることを予想して・・・
なんて 縁起でもない事を考えたくなくて
CRXは お守りみたいに 第2パドックに停めてあったのだ。
とにかく 荷物は全部降ろす!
ある者はすばやく積荷を降ろし、
ある者はエンジンルームの点検をし、
ある者はブレーキパッドを交換し、
すべての作業が終わってから満タンに給油する。
コースタワーの係りも心配そうに見下ろし、
手で×の合図とCRXにチェンジする合図を送った。
積んでいた荷物の取り出し・・・・・
(たくさん積んで無くって良かった・・・・・ほっ。)
ハーネス(シートベルト)の取り付け。
オイルフィラーキャップ オイルゲージ類の 脱落防止対策。
(車検で インテグラで指摘された内容である。
インテグラと同じ人間がいじってるから 当然出来は同じ。
したがって 今やることも 同じなのだ。)
ゼッケン 計測器の貼り換え。ガソリン補給。
そして 最後に 雨用のサスセッティング!
(CRXは 前回 雨の筑波でのセッティングがそこそこ良かったので
雨の筑波セッティングを採用した!)
「お なつかしいねぇ
昔は こっちで出てたんだよね?」と
サーキットの技術員さん。
(昔は って いまでも 筑波の現役ですよぉ〜!)
作業終了! 車検OK!
よっすぃ〜乗車! エンジンスタート!!!!
11時44分ヨッシーがハンドルを握り走り出す。
すばらしい!!!
約20分でTカーをコース上に走らせたぞ!
すばらしいチーム力だ!と関心しながら
お湯を入れてから30分
麺がスープを吸い尽くしたぬる〜いカップラーメンをすすった。
11:44 CRXに乗って よっすぃ〜がコースイン!
緊急だから 無線も ラップコムも積んでない。
よっすぃ〜の本能のまま 走ってもらうしかない。
とにかく チームオーダーは・・・・・
「ガス欠まで 2時間以上走れ! タイムは 少しくらい遅くてもいいが
絶対に コースアウト クラッシュはするな! 絶対 ゴールまで車を運べ!」
ミスだけは 絶対に許されない!
綺麗に抜かれるのも技術のうち! 絶対 トラブルには巻き込まれない。
だけど なんか見てると よっすぃ〜ホームストレートでガッツポーズ出してるし・・・・・。
ぜんぜん プレッシャ〜感じてないみたい。
急遽 ボードを作る ぬまっち。
よっすぃ〜は 簡易ピットボードと ヂエスチャーでピットとの意思のやり取りを行いながら
14時までの2時間強 CRXをドライブした。
ライバルも いろいろあるも 何とか走行している。
綺麗に 第2ヘアピンをクリア!
そろそろガス欠が出る時間。
メンバーが 次のドライバーの乗車準備 給油準備を済ませ 待機してると
ホームストレートを通るよっすぃ〜から ガス欠症状がでたと言うヂェスチャー!
戻れ!と 合図。
「よっすぃ〜 戻ってくるぞぉ〜! 準備いいかぁ〜 きたぞぉ〜!」
CRXがピットロードに姿を現し にわかに活気付くピットクルー。
1405時 おいぞ〜にバトンタッチ
もう おいぞ〜に言うことは何も無い。
全てを伝えた。
おいぞ〜の実力なら なんら問題ない。
ただ 無理をせず 車を壊さず コースから飛び出さず
残り2時間を走ってもらえればそれでいい。
ただ 普段と違うことは・・・・
今回のおいぞ〜のミスに対して 誰もリカバリー出来ないこと。
ミスさえしなければ 優勝
ミスれば 負け。
かなり 有利な条件と言えども 背水の陣は 精神的にはつらい。
そのころ ピットでは インテグラの修復作業が行われていた。
一応持参したスペアのドライブシャフトが あわない!
足回りをばらしたものの 組みなおして ローダーを手配するか?
ひとまず 準備はしてもらおう!
毎度お世話になっている ホンダベルノのK課長に電話をする。
努力しているが 最悪駄目なら呼ぶから 半分 つもりしておい・・・・・。
しかし 加須から二本松まで お迎えを頼むのも なかなか大変な事だ。
3年前のクラッチ割れでは 大変な迷惑をかけている。
手持ちのシャフトをばらして 繋いで・・・ 「あ 合いそう・・・。」 と かむべ。
あ゛ つながるよ これ! うまく嵌っちゃったよ。
何とか 形になって ローダーのお迎えはキャンセルできるようになったが・・・
ふと見れば ピットの中は CRXからおろした工具 荷物が散乱。
誰の工具がどう混じっているのか わからない状態。
まずは 荷物を分別しよう・・・・・。
片づけが始まる。
使ったはずの無い工具が出ている。
あるはずのものが無い・・・・・えらい状態で・・・・。
何とか ひとごこち付いた。
みんながんばってるなぁ〜 と あ〜ちゃん。 ねえねえ 僕もてつだうのぉ〜! あ〜ちゃん 活動開始!
インテグラも ばらしてあった部品が 一通り組みあがり 余った部品も無いようだ。
さぁ 腹減ったし 喜多方ラーメン 食おうかぁ? と誰かが一言。
いや 俺 いい。
おいぞ〜に きつい課題を背負わせて 走らせてる。
ピットの作業が終わったら 後はコースサイドで 見守ってやりたい・・・。
走ってくるおいぞ〜に ガッツポーズを見せると おいぞ〜も それに応える。
あと 30分・・・・ この 30分が 長い。
もしかすると 今までの23時間30分と同じくらいに 長い30分なのかもしれない。
インテグラはCRXに変わったが スカイラインは健在!
ライバルとして 不足は無い。
残りわずか・・・ 心配そうに見守る。
ライバルも健在!
1600時 おいぞ〜 ゴール!
毎回 ゴールは あ〜しろ こ〜しろと リクエストが多い。
しかし 今回は 無線が無いから リクエストは無しだ。
しかし おいぞ〜 やってくれました。
窓から 右手を高々と上げて ガッツポーズ!
最後の2時間 おいぞ〜にとっても 重たい2時間であったに違いない。
その2時間を跳ね飛ばすような 力強い ガッツポーズ。
ウイニングランを終えて ピットの戻ったおいぞ〜。
待っていたのは ぬまっちの 性を超えた 男同士の愛情の抱擁!
前回の9時間以上に 強く抱きしめる ぬまっち!
やったぁ〜! 熱い抱擁!
とうとう やってしまった。
3連続優勝!
24時間耐久
初代 チャンピオン!
わぁ〜 またやったぞぉ〜 高い高い高いぃ〜! おかえりぃ〜! ただいまぁ〜!
早速 記念写真の準備!
きのう町田にインテを納め、車内を整理し、夕方横浜に到着しました。
みなさんお疲れ様でした。思う存分楽しめましたか?
まずは完走できればいいかなと思っていましたが、優勝するとは!
皆さんの底力のお陰です。
金曜日、出発5分前に倉庫の部品箱から漁って
最後に積み込んだものが中古のハブナットでした。
思えばそのときにココが壊れるって第6感が働いたのかなぁって思います。
Tカーも用意しといてアタリでしたね。
4連覇という目標が目の前にぶら下がっています。みなさんどうしますか?
勝ち逃げは駄目でしょ!?(笑)
24時間って初めてだが、いつもの延長線上の競技と捉えていたが・・・。
ぜんぜん違いますね。
体力のペース配分に問題を感じました。
寝てばかりいたが、スタートドラと、タイヤ交換、1時間休憩作業、インテ復旧作業と、
ヘビーな項目に注力するよう心がけました。
走行中の給油やその他モロモロ、
ワタシのわがままを突き通せていただき感謝いたします。
3時間で勝負を決めて、後を楽に行けるよう考えましたがそう甘くは無かったですね。
鬼が笑うかも知れませんが、今日、足りない工具を買い足しました。
こんなに楽しめて、しかも優勝できるなんて、ホント私は幸せモンです。
ディフェンディングチャンピオンとして恥じないレースしまっせー!!
去年を含めると3戦連続優勝。
トラブルさえなければBクラスと肩を並べるどころか総合でも良いとこ行けますよ。
あんまり調子に乗りすぎないよう、キッチリキッチリ望む所存です。
Bも良いが、Sタイヤだとコストが大変だから、Nがイイネ!
スカちゃんとは当分の間ライバルっすね。
ドライだと早いから要注意だよ。12秒出てるから・・・。
実は こんなことが・・・・・。
一日の晩
第二パドックにある車に寝に行ったかむべが戻ってきて 一言。
「おいちゃんのCRX 室内灯 点いたまんまだよ!」
・・・・・
「やべっ!」
あわてていって エンジンスタート! 問題なくかかって ほっ!
実は 室内灯のスイッチ 調子悪いんだよね・・・。
普段 使わない人だから良いんだけど
24時間の1週間前 消し忘れ ッてぇ言うか 消したつもりが・・・ってやつで
バッテリー あがってるんだよね。
消したつもりで
消えたからOKって 実は 接触不良で一瞬消えるんだが
しばらくすると 何かの弾みで点いちゃって そのままバッテリー上がり ッて言う・・・。
今回も どうやら そのぱたぁ〜ん。
かむべが気づいたからいいけど・・・
完全にあがっちゃった後で Tカーなんていったら それこそ 大慌て!
今考えると ぞっとするね・・・。
調べましたが
880周(20L減算前)×2.061=1013kmです。
調べたら札幌→鹿児島中央ぐらいの距離ですね。
コワ〜。
ノントラブルなら890周、上手くいけば900周行けたかもね。
効率よく何でも行えば必ずや勝てるんです。素人集団でも勝てちゃうんです。
良い車、スタードライバー、多数のメカニック、
潤沢な資金を持っても素人集団に勝てないんです。
インテDC5のドライバーでGTやS耐に参戦している菊○靖さんとは
3年前のもてぎ耐久で同じチームで走ったんですよ。
最後に会話をしましたが、「エビスの耐久って難しいね!」って本音を言ってました。
私は「ね、難しいでしょ。」って言っておきました。
表彰式での今○さんの言葉も意味深ですね。
「ナメてました〜!ゴメンナサイ」って。
インテから乗り換えたCR-X。
ア・バオア・クーでゲルググからドムに乗り換えた感じでした。
やりましたね!エビス24耐Nクラス初代チャンプですよ!
CR−X大活躍でした!
あのマシンもかなり修羅場くぐってますからね。
いやー最高のマシンでしたよ!
おいぞーさんには 一番最後の 重たい任務を押し付けてしまいましたが・・・
しかし・・・やってくれました!
そう チームオーダーは
抜かなくっていい ゆっくりでいい
ただ 確実に2時間を走り切ってくれ
絶対に CRXをチェッカーまで運んで来い!
今まで CRXでも5回 エビス耐久にチャレンジしていますが
6回目にして 一番厳しいオーダーだったような気がします
今までのオーダーは 必ず誰かがリカバリー出来るものばかりでしたが
今回は 絶対にミスの許されない 過激なものであったと思います
良くぞ オーダーに答えてくれました!
アンカードライバーを心良く買って出てくれたおいぞ〜さんに
心から感謝します
今、佐野パーキングで天ぷらそば食ってます。
眠くて眠くてたまらんので
パーキングで休憩したら3時まで意識飛んでました。
このまま帰って出勤だなこりゃ
布団で寝たかったなぁ〜
いや〜いい経験させて頂きました。
今回は本当にいいレースでしたねぇ〜いやホント
クルマ競技歴10年の中で1番良かったですね。
またメンバーが良かったっス!
最後のCRーX。よく走りましたよ。
ウエットの中S字をアクセルオフで進入して
アクセルベタ踏み140キロで1ヘアに飛び込んでも
ちゃぁーんと駆け抜けてました。
突然の出番とは言え歴戦のマシンっス
ナイスリリーフでした。
またやりましょう!!!
お疲れさまでした。
ネットで 皆がこんな会話をしながら 気分はもう 8月の12時間に飛んでいるのであった。
まだ 誰も 自分たちが盛りの付いた大人であることを 認識していない・・・・・。