のぶりんの ドライビングレポート


ぬまっちからバトンタッチ。

なかなかガソリンがなくならないらしい。
(実は 警告灯の場所を勘違いしていたらしい。 ピットインしてから気が付いたら
黄色いランプが ピッカリ 光っておりました・・・ ぬまっち 後日談。)

そろそろという時間なのに警告灯すらつかないらしい。

よっぽどの燃費走行かな?
少々待ちくたびれた。
ヘルメットをかぶってタイヤに座っていると
ぽかぽかしてきて小春日和にうっかり眠たくなってしまった。

「ガス欠症状でました!」

ドライバーチェンジを問題なく済ませ、ピットアウト。

ピットロードでローターがシャリシャリいっていないか
一応音を聞いてからピットアウト。
問題ない。
ブレーキは残量もあるはずだ。。。

深い!ブレーキが深い。。。
昔のシルビアでのレースを思い出した。
あのときと同じタッチ。
スポンジー。
かつパッドも表面にオイルを塗ったんじゃないかと
思えるくらい制動力が甘い。

ドライバーチェンジのピットアウト直後は
ブレーキが風を受けないで状態で3分くらい止まっているので
前走者の最終的なコンディションより悪くなっていることが多い。

もともとインラップではブレーキの調子を見てから、
と思っていたのだが、ソロソロ走っているにもかかわらず
下りストレートエンドはほとんど最深部まで踏み込む。
冷や汗。

一応無線で報告。

クーリングを何周かしてみる。

18秒〜22秒ペース。

ブレーキのタッチは少しだけ戻って来た感じがするものの
これ以上のラップで走ればたちまち再発する気配。

ブレーキを冷やすことに専念して走る。

こんなもんだろ。
いや、おかしい。

インテより車重があるはずのシルビアでさえまだ良かったはずだ。
速度も同じぐらいで走っているはず。

雨の予報だったのだが予報に反して気温が上がってきた。
桜が満開。
ただ、そうはいってもTシャツ1枚じゃ寒いという気温。
関東なら4月1日ぐらい?
気温は昨日と同じなら13度くらい?
決して暑いという温度ではない。

普通なら2周も抑えて走れば冷えるはずなのに。。

ほどなく下りストレートエンドでブレーキのタッチが
突然DOT2かよ!ぐらいのやわらかさに!
いつもより早めに2速に入れてコースアウトを逃れる。

ダメだ!
「またひどくなりました!」
「おまけにABSのチェックランプ点いてます!」
と無線報告。

かなり慎重に走らないと。。。

ピットから無線
「入ってきて。パッド換える。」
「また23000円のパット換えるのかよ!」と
貧乏性な私は思いながらピットイン。
まだ3時間だぞ。。。

前日「パッドの焼入れ」を省略してしまったので、不安がよぎる。
時間かけてもちゃんとやっときゃよかった。
いきなり熱を入れてボロボロ?
不安。不安。不安。

ナラシ運転的に流して走る。

ただ、タッチは変わらない。
というより制動がかかるポイントが深い。
深いだけならいいんだが止まらない。
制動力の曲線をグラフにすると、たぶんふにゃふにゃした曲線。
効きが一定じゃない。

「変わんないよ。。。だめー。」

3月のテストで
ENDLESSのMA45Bも試したし、以前プロジェクトμのメタルパッド
(N1-METAL?)を使用した事はあるが違いすぎる。

「今すぐじゃなくていいから
どっかのタイミングでブレーキフルード変えてくれないか?」
「用意できた」
「え?もう?」
「入るよー」

しまった。
タイヤを外している。
ステアリングを左に切って止まっていればタイヤ外さなくても
よかったかも?

「外したブレーキパッド見せて」
「あそこにあるよ」
外した後のパッドを遠くから見たが、
残量はあるようだ。



「だったら何だよ?原因!」

ブレーキフルード換えてなおらなかったら。。。
祈る気持ちでピットアウト。

「変わんないよ。。。」
「落胆」の2文字。

ブレーキローターもキャリパーもパッドもフルードも新品。
左前のフルードは換えたけど他は換えていない。
右前のフルード?
それともまだ他に問題があるのか?。

まぁ次のドライバーチェンジの時にでもフルードは換えてもらおうか?

あきらめて抑えて走る。
次のドライバーチェンジで治ればいいが、
まだレース開始から3時間半。
再発する可能性は。。。なんとも。

「ペース抑えているけど変わんないよ。。。」とグチ。
「走り方変えてくれよ。もう打つ手はないんだ。」と半怒り。

ピットには内緒で少しがんばって走ってみた。
18秒。
だめだ。。。

ピットから指示
「前のスカイラインを抜かないように走れ。」
「前のスカイラインが今2位。」
「この車と同じペースで走っていれば1位キープできるからさ。」
「それ以上がんばらないで。」

「はーい」
「ブレーキ使わないで走ってー。」
ここで無理するとエンジンの方が壊れそうなので
やっぱりブレーキは薄くだけど踏みました。
(すいません。)
でもスカイラインは頑張れば抜けたけど、たぶん無理だった。
ついていくのが精一杯。
19秒〜20秒ペース。

時間が経つとだんだん慣れてきた。
インテグラじゃないと思わなきゃいいんだ。
「ようし。ピットの指示通り走るぞ。」

と気持ちを入れ替えたあたりで無線。
「ABSのヒューズ外すから入ってきて」
「えー。ペース掴めているんだし、次のドライバーチェンジでいいじゃん」
「いいから入れー」

でピットイン。

ABSのヒューズ外してもらう。
シートベルトしてるとそのままだとボンネット開けられないのね。
心の準備できていれば緩めといたんだが。。。
人を呼んで開けてもらう。

ピットアウト。

その差歴然!
2周目ぐらいにはもうあきらかにブレーキの効きはじめのポイントが
3cmぐらい手前になった感じ。

「治った。全然前よりいい!」
「ABS効いていないから気をつけて」

ここから普段の走りに戻る。

ブレーキは少し甘いけど
右前のフルードはピットストップで変わっていないこともあるし、
まぁそれなりに無理しないで走ろう。。。

そういえば給油してたな。
「あとどれくらい走るの?」
「あと1時間走ってくださーーい」

13秒くらいのタイムが出るようになる。
昨日の練習で10.4がBESTだったので、
ノーマルタイヤではそんなもんかな?

機能不全は元に戻った。
けっこう気持ちよくラップを重ねる。

予定交替時刻まで、あと10分。

NOS-WORKSのユーノスが最終コーナーでクラッシュ。
左リアがぐっちゃり。
路上にドライブシャフトブーツが落ちている。。。
自走は無理。。。
最終コーナーの一番危険なところで半車身コースに
乗っかっている状態。

GASは1/2から目盛り1.5下の状態。

「セーフティーカー入るよ。そろそろ入らして。」
「次のドライバーの甲斐さんいません。。。」(うっちぃ)
もう1周

「いま最終コーナー。甲斐さんいました?」
「いまトイレ見に行ってます。」
もう1周

「最終コーナー。トイレどうだったー?」
「甲斐さんは見つかったんですが、
レーシングシューズが見つからないそうです!」
もう1周

「最終コーナー。靴みつかった!?(怒)」
「靴は見つかったんですが、レーシングスーツのチャックが
ひっかかって上がらないようです。」
「いーよもう他の誰か乗せようよ。。。」

ここ のぶりんの大きな勘違い!
次乗るはずのドライバーが居ないから 急遽甲斐が乗る事になった訳!
着替えて トイレ行って 無線の支度して・・・そんなの 4LAPで出来たことがすごいんだよ!
俺が乗らないなら 誰も乗れる奴居なかったんだから・・・・・
(あわててレーシングスーツのチャックを力いっぱい閉めて
 壊しちゃった甲斐は 力いっぱい 言い訳します!って これ 本当なんだってば!)


もう1周


まだ最終コーナーのオフィシャルはユーノスの下を覗き込んで
「どうしたもんかなぁ」と苦笑する表情。

GASは1/2の目盛りちょうどの状態に戻る。
子供が上から見下ろしているのが見えたので
気晴らしに手を振ってみる。

「最終コーナー。まーだー?」
「いま無線にとりかかっています。」
もう1周
ピットを覗くと、ヘルメットにガムテープを貼っているのが見える。

コース上で給油口ハッチを開放。
ピットロード入り口で無線のラインを外してピットイン。

「ブレーキはまだ甘い状態。
シンタードのパッドの特性かと思うので気をつけて」と一言伝える。

トラブルはあったが、きちんと原因を発見して解決した!
この2時間でまた我々は強くなったぞ!
という実感。
もう負ける気がしなかった。