2007年 24時間耐久レース


2006年 憧れの 24時間耐久レースが ついに実現!
皆で頑張って 何とかかんとか クラス優勝にこぎつけた・・・・
しかし 24時間は過酷を極めた・・・・




一回優勝したから もう良いよね・・・・?
みんな そう思っていた・・・・




24時間耐久レースは 一度参加すれば十分だ・・・
ましてや 優勝したんだから・・・・
もう 二度と 参加することはあるまい・・・・・

しかし・・・・・

2007年 6月・・・・・・

我々は 何故か また この地に 足を運んでいた・・・・・・・・
























福島県 二本松市
エビスサーキット

エビス スーパー耐久シリーズ

24時間耐久レース
2007


6月2日

青い文字はチームメンバー おいぞ〜さんのコメント
今年で2回目になるエビス24時間耐久レース

今回もチーム「AZRハイパークラリオン」で参加。
クライマックスは実に切迫したレース展開になるなど
すっげー盛り上がった!その様子はこんな感じ
  
今回は会社に我がまま言ってレース日前後休みを取り

車両のメンテやセッティングから参加する事に。
レース2ヶ月前くらいから車両の準備を手伝い
みんなが役割を果たしながらメンバー各々をカバーし合い
この日になったんだけど
ぬあんとリアのブレーキディスクとパッドが
注文した店から届いてなくて
フロントのみ新品でリアは在り物のまま
本番を戦うコトになってしまった。


そんなこんなしながらテストドライブ、セッティングを終え
この日の夜はエビスサーキットから近い塩沢温泉に。
熱ぃー岩風呂で疲れを癒し
喰い切れないくらいのチキンカツ定食喰って
宿に戻ってさっさと寝た。明日は寝られないし、さ

 ボンネットに載せられた バースデーケーキ

赤い文字は インテRオーナー のぶりん氏のコメント

6/2は監督の誕生日だった。


レーススタートの土曜日、
たかPが買ってきた、名前入りのケーキで
みんなでお祝いをした。

「監督のたんじょうびケーキが
用意されているよ!」というと
監督、体が固まって動こうとしない。

顔にぶつけられると思ったらしい。
(前回の4月の6時間耐久のレポート 参照!)


「だいじょうぶ。
ぶつけないから。
みんなでおいしく食べるんだよ」
となだめてPITに連れてきた。

そう言われてもまだ不信感の拭えない
猜疑心のタップリの監督だった。
ケーキ入刀。



サーキットでイチゴショートケーキを
食べることはめったにない!
けど、おいしかった。

PIT
内は火気厳禁なので
もちろんロウソクに火はつけなかった。

 さぁ〜 今日もきあいいれていくぞぉ〜!

今回の秘密兵器 無反射ダッシュボード 

お仕事の取引先様のご好意で頂いた 黒い無反射素材
ダッシュボードって黒いんだけど 意外と反射すると眩しい
特に日没前の太陽は 視界を遮る・・・・
今回は この黒いシートのおかげで 窓の視界はクリア〜そのもの

ピット裏には いつでも走れるようにセットアップされたCRXが待機 


11:30
予戦



昨日 テスト走行でそれなりに走りこんでいるので
今回は テストに参加できなかったメンバーが 足慣らし程度に 軽くドライブ
24時間を考えたら スタートの車列の頭か 尻か など 誤差の範囲
第1回の予戦で10位をゲットしたら それでよし
2回目の予戦は棄権
16本しか無いタイヤを無駄にしたくない
ガソリンも無駄にしたくない
万が一の事故の確率も低くしたい・・・・・・
最低周回数だけしたら 後は最後の整備

 車検を受ける ハイパーインテグラ


んで、遂に遂に今年のメインイベント24時間耐久レース当日。
今日はなんとAZRハイパークラリオンの監督
あーちゃんの6歳の誕生日だ!
ケーキを用意してお祝いした。
優勝をプレゼントにしよーとレースに挑む。



毎度だけど、エビス耐久は
ナンバー付きのNクラスと改造OKのBクラスに分かれる。
予選ではトップのタイムに
120%だかを掛けたタイムが予選通過になるんだけど
なんとBクラスの予選タイムが1分10秒と
Nクラスでは出せないよーなタイムが
つまりペースが大幅に違う流れの中走らないといけないんで
難易度が上がるワケです。むーん心配。


16:00

                      

ローリングスタートで 競技開始

        競技開始 グリーンフラッグ!

第一ドライバーは のぶりん

           

出だしはがんがん飛ばす
ここで 予戦で負けていたライバルを抜かし クラス1位に躍り出る

トップバッターはインテのオーナーののぶりん。
どのチームもマシンがキレイで華々しいスタートなんだけど
レースが終わる頃はタイヤカス、排気ガス、泥や土埃まみれになって
生還する車両は何台かに絞られるんだろぉーなぁー
ウチも走り切れる保障はどこにも無くどうなる事やら。
メインマシンは去年クラッシュしたインテグラの2代目となる
同車インテグラタイプR(DC2)

Tカーはお馴染みのCRX(EF8)




ライバルは前回も参加の小林板金スカイランと
以前朝霞にあった時、遊びに行った事のあるショップ
アクティブのロードスターの2台。
Nクラスは3台のエントリーだ!

さてさてストレートから1コーナーに飛び込むインテR
シフトダウンの時のマフラーの音がかっちょいい。
のぶりんから特に問題も登らず予選や練習の時よりも良いタイムが。

今回はネオバの他に、コンパウンドをSタイヤ
パターンはラジアルと言うR1Rを導入。
タイヤの減りを心配しつつ高グリップを期待して
ネオバと併用。

この日のエントリーは
普段の耐久シリーズ戦のなかでも
選りすぐりのツワモノが揃った。
改造車クラスの予選通過基準タイムは
ウチの車のベストラップより上だ。
「レベル高いなぁ。。。」という印象。

予選10番手。



後ろに2台。
改造車部門で予選通過基準タイムに届かなかった
パルサーGTI-Rが最後尾にいるが、
予選のLAPタイムはウチよりなんと3秒速い。

うしろにいるノーマルクラス(公道車検対応のクラス)
はユーノスロードスターのみ、
そのユーノスもかつてロードスターのチューニングで
話題になったショップの仕立てた車。
1発の速さでは実質的にビリ争いかい。。。


気合を入れて スタートダッシュする のぶりん

ここからいかに順位を上げるか
耐久エキスパートと称されるわがチームの
本領発揮に疑いはなかったので
予選グリッドは気にもならなかった。

が、問題はNクラスのライバルとのかけひきだった。

本場ル・マンに併せて16時スタート。

ローリングスタートでライバル車の
真後ろにつけることができた。
チームからの指示は
「ライバル車の後ろについていけ」だった。

でも無理だった。。。

この車の後ろをぺったりくっついて走るのは
「きけーーーーん!!」



インフィールドでの挙動は
前回のドライバーより少し良いが、
直線の伸びがない。

前回、ストレートの伸びがすばらしく
インフィールドではまったく抜けない乗り手に
道をふさがれたまま
1スティントが終わってしまったが、
今回は乗り手が違った。

体が温まる前に1度仕掛けてみようと思い
1コーナーでインを刺してみたら
あっさり引き下がった。

なんだ引くのか。。。

 まだまだ頑張る

開始早々O倉クラッチのS13シルビアが
最終コーナーでストップ。
セーフティカー導入。

リスタート後は改造車クラスも間に入り、
じわじわとその差が開き、
周回遅れになるタイミングでは
視界から消えてしまった。

ペースメーカーは後ろのパルサーGTI-Rだった。
2速で回るところを3速で回り、
タイヤを痛めないように走っっていたら、
同じペースでパルサーがついてきた。



「旅は道連れ」じゃないけど愛着がわいて来て、
向こうが遅れるとペースを落とし、
差が狭まると3周に1度くらい1ヘアピンを
2速でひっぱり間合いを広げた。

トラブルが出たのか急に姿が見えなくなると、
妙に寂しくなった。

17時の日没時には西日が目に入り、
ブレーキングポイントを見失うこと
が何度か。
いままで何千周も走ったコースなのに
まだ目隠しでは走れないらしい。

そのうちライバル車が1時間半程してピットインする
後姿が見えた。

ここからどれだけドライバーチェンジを
遅らせられるかが鍵。
1時間して燃料は残り1/4、
1
時間半して残り1/8。
そんなに燃費にきつい乗り方してるかなぁ、
と反省しつつ、さらに燃費走行に努める。

1時間40分して
ユーノスが最終コーナーでスポンジバリアに
深々と顔をうずめている。
ドライバー為すすべなし。

2時間経過時点で救済が入ると確信し、
ペースカーが動き出すのを今か今かと
待ちわびる。

「いまペースカーにオフィシャルが乗り込みました」
と無線で聞いたときには、正直嬉しかった。
無事2時間完走。

  

↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑              ↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑
降車直後ののぶりん 朦朧状態 生体反応なし?        ↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑    .
                   .   少し落ち着いたのぶりん 1スティントを走り終えた満足感 満面の笑み

第2ドライバーにステアリングを渡すと、
まもなく夕闇が降りてきた。


18:00
第2ドライバ よっすぃ〜に交代 & 給油

ここでもがんがん飛ばしまくる




このレースで我がチーム一番の最速タイムが ここで刻まれた

2番手のよっしーもタイムをどんどん刻み
1分11秒台。このレースのウチのベストタイムを叩き出す。

 

がんがん飛ばす よっすぃ〜

 

レースは 徐々に 暗闇の中に・・・・

 

ナイトセッション 突入! 


今回もO倉クラッチは万全の体制
DC5インテグラ、EK9シビック、
S13シルビアの3台が参戦。
大会スポンサー様でも御座いました。



ドライバーも
現役GT500ドライバーH川峻弥を筆頭に、
GT300の菊C靖、
ル・マン24の経験者
D1GPの2名
全日本カートチャンピオン、
O倉社長
で必勝体制。



去年は3位表彰のコメントで
「すみませんナメてました!ゴメンナサイ」
と言っていたが、
今年は若干昨年より男臭い体制で
レースの先頭集団をガンガン引っ張った。



20:00
第3ドライバ うっちぃ〜に交代 & タイヤ交換 & 給油
なんと 左前タイヤはワイヤがむき出しでパンク寸前

 インテRが ピットロードに帰ってきた!

出迎える うっちぃ〜  

さぁ 次は俺の出番だ 気合入れるぞ! 

 タイヤ ワイヤーが出てます・・・・・・

よっしーが戻った所で
3番手ドライバーうっちーにバトンタッチ
フロントタイヤを交換してみるとびっくり!
タイヤからワイヤーが出るほど減っている。
危ねぇ!!!ネオバと同じ感覚でマネージメントしてたら
最悪コース上でバーストする所だった。
冷や汗モンでした。


21:00
大会名物 打ち上げ煙火

 

名物の打上煙火

 

残念ながら 運転中のうっちぃ〜は 煙火を堪能する暇 なし




うっちぃ〜は 燃費走行に徹し 2時間40分走りこむ

5時間が終わった頃、レースの健闘を祈って
主催が花火を打ち上げた。
花火打ち上げちゃうんだもんなーすげー
残念ながらうっちーは走行中の為、花火が見れたかどーか

1コーナーの崖の上から花火が
打ち上がった。

「監督お誕生日おめでとー」
の花火だよ〜。

ドライバー達は最高の気分だったに違いない。

第3ドライバーうっちーも
無線で「いや!絶景ですっ!」と。

でもよそ見運転はしないように!

マイナートラブルでピットインする
チームがちらほら


22:30
第4ドライバ ま〜さ22に交代
ま〜さ22は 海外ラリー経験のある チーム一番の年長者
2時間30分燃費走行に徹する

4番手の超ベテラン52歳(53歳?)ま〜さ22がコースイン
ダートラをやってるんだけど
クルマがいすゞのビークロス。レア車だ!
ロールゲージが組んであってかっちょいいのだ。

2年連続で夜のセッションを担当することになった
ま〜さ22は52歳。
走り終わったらぐっすり寝てください。。。

去年は2:00まで起きていた監督だったが
今年は昼間にだいくんと遊びすぎたのか
PITの椅子で自分からおとなしく寝てしまった。

撮る写真もなくなってきたので
自分も少し休まさせてもらった。

サーキットが用意してくれた観光バスで寝てみたが
暖房が効きすぎて暑くて寝られない。。。

チームのテントを覗くと空きがあったので
そこで寝た。

熟睡Zzzzz


6月3日

11:00pm〜0:45am
次に自分がドライブするコトになったんで1時間の仮眠。

ぬまっちが結構大きいテントを持って来てくれて
会社ではお馴染みの就寝セットを併用したら超快適!
あまりの快適さに眠りが深過ぎて起されたら
しばらく寝ぼけててテンションがなかなか戻らんかった。

夜霧に包まれる静かな山中、
ここだけが明るく、



野太い爆音が響き渡っている。
かといって人がざわめいているわけではなく
ピットロードにも人気はなく静かそのもの。

12台の車だけが、禅僧のように
繰り返し同じ軌跡を描きながら
ストイックに走り続けている。

「これ以上霧が濃くなりませんように・・・・」

寝られる人は寝て。
Zzzzz。

 

深夜のサーキット
そこだけが 不夜城のように
明るく輝いていた


 


00:40
第5ドライバー おいぞ〜にバトンタッチ
左前のタイヤのみ うっちぃ〜の時交換したタイヤの内
元気なほうと交換
(つまり 右用のタイヤを左に付けた ということだ!
晴れているから もんだいなぁ〜し!)
更に たっぷりガソリンを給油をしてコースイン


しかし コースイン後 交換していなくてはならない発信機が
交換されずに ピットに残っていたのを発見
おいぞ〜再びピットイン 発信機を交換してレース再開


 

わぁ〜りぃ わぁ〜りぃ 交換忘れちゃったのよ 免御免御・・・・・

おいぞ〜は 作戦通り 暗闇の中を 燃費走行に徹し
2時間50分を走行

いよいよオレの出番。
今回は夜間走行を買って出たんで深夜ど真ん中。
気温が低いんで給水ペットボトルは未装備で
無線だけでインテに乗り込む。
タイヤ交換と給油が終わるとコースイン。
辺りは真っ暗な上に霧で視界が悪い。怖ぇ〜
さぁーて慎重に慎重に・・・

と思ったらいきなりピットに戻れの指令が。
発信機の交換が済んでいなかった。
発信機は定期的に交換しないと電池が切れるんで
指定された時間内に交換しないとならないのだ。
再びコースイン。

フロントには中古のネオバが装着され
リアには使い続けてたR1R。
指令は「中間メンテまでとにかく長く走れ」だったんで
ペースを落として1分22秒平均で回る。

シフトは3−4速縛り。
1ヘア立ち上がりでは5500回転
便所コーナー立ち上がりでは6000回転
2ヘア立ち上がりの急勾配の登りでも6500回転で
シフトアップして、ガソリンを労わり
舵角の抵抗で速度が死なない様にコーナーリング処理
エビス東コースは右回りなんで
右コーナーではタイヤに負担が掛からない様
ハンドルを急いで戻し
姿勢が真っ直ぐになるまで
アクセルを我慢してタイヤを労わり
速度を抑えてブレーキを労わり、やさしくやさしく走ったら
165分走ってもEマークが光る事が無かった。


そろそろメンテナンスストップの時間だ。

 インテが戻ってくる

このレースの特別規定で2:00〜5:00までの間
整備のため1時間のPIT作業が義務付けられている。
この時間に不具合の出たところを直し、
油脂類を全交換し、後半の12時間に備えるのだ。

これから 整備開始 

テントから起きてみると
さっきとはうって変わって人がワサワサひしめきあっている。
既に作業エリアには整備車両が5台も。


03:30
おいぞ〜 ピットイン



これから1時間 ルールに基づいた 強制1時間ピットインに入る
(レースの完走率をアップするため 競技時間のうち ほぼ中央に当たる
02:00〜06:00の間に 連続した1時間のピットインが強制される
この間に 必要な部品交換を行なえば 後半戦も安心して走れる)



1時間で 必要なオイル関連をすべて交換し 心機一転 後半戦に望む
タイヤも 4本とも交換 今までのR1Rから ネオバになるのだ!

ピットから指示が入りピットイン
中間メンテの1時間はクルマから降りて
水とパンだけ食べて着替えて作業に加わる。
タイヤ、ブレーキパットとディスク、Egオイルの交換などなど
この1時間で出来るだけコンディションを回復する。



インテメンテの時にかむべに教わってたデフオイルの交換は
この時に自分を担当させる為に教えといたんだと気付いたね。
口は悪いがレースのマネージメントはチーム1だ。

みんな計測器交換
(充電式なので6時間ごとに交換する)
の時間と合せてくるので
結果的に入ってくる時間帯は
集中してしまうのかな。。。

それにしても朝4:00、
みんな体が重たい時間帯。
過酷なレースがさらに過酷なものに。

ドリームチームのプロドライバーは
ぐっすりお休みなんだろうけど
プライベーターは全員で重作業だ。

つらい。。。

でもこの時間帯こそが24時間耐久でしか
味わえない貴重な時間なのだ。

メンテナンスストップのために戻ってくる
インテグラを迎え入れる。
さて車はどうなっているのか?


作業開始時刻はAM3:29。
パドックの作業エリアがいっぱいだったので
ピットロード上で作業をする許可がでた。

照明、エアツールが使えるし、
PITにある工具類がそのまま使えたので
若干他チームに比べて有利だったかも。

エンジンオイル、ミッションオイル、ブレーキフルード
パッド、ローター、タイヤなどを交換した

長いようで案外短い1時間。

作業が終わる4:30頃には白々と夜が明けてきていた。

車検場の手前で、ギリギリ他のチームに割り込まれて待ち。
あと10秒早ければ。。。

再車検を受けてコース上に送り出したときには
すでにコースイン抑止時刻の4:29を過ぎていた。
2分くらいのタイムロス。

ガックシ。
今回は些細なところで、いろいろ損をした。
まずはその1発目



04:30
ぬまっちが 第6ドライバーとしてコースイン

 

  

再び走り始めたインテグラ。

PITアウトした時点で
ライバル車との周回数を確認してびっくり。
2周差に迫ってきている。
花火を見ていたころは14周のリードがあったのだが
夜間走行のときのタイヤ温存策がじわじわ響いてきていた。

「2周差。。。」
皆言葉少なに持ち場に戻る。



05:22
夜が明けて マシンのスピードが徐々にアップ と
霧が発生 視界不良のため 競技中断
ぬまっち ピット待機

有効視界時間は 約2秒 

それから先の視界は そこまで走っていかないことには 判らない・・・
きわめて危険な状況である

 競技中断中に 夜が明ける

 競技再開まぢか 

その後ぬまっち、快調に飛ばして
ライバル車を抜き、少しリードを回復。

ライバル車が給油のためにPITイン。
4周差がついた直後に
なんと霧のため赤旗。

ライバル車にはご愁傷様。
リスタートの際に給油が可能なので
この給油ストップは無意味だった。

確かに2ヘアピンから100Rが見えない程
濃い霧が立ち込めていた。

約1時間ほどして
リスタートドライバーを集めてのドラミがあり、
「ドライバーの視界的にはまだ限界ではなかったが、
監視ポストから次のポストが見えなくなったので
安全を考慮してレース中断が決定された」
という説明があった。
当然の決定だ。

メンテで回復したインテはぬまっちのドライブで
再びバトルフィールドへ
オレは運転とメンテでくったくた。
90分だけ時間を貰って寝て目が覚めたら
レースの騒音が無くなってて異変に驚いてピットまで走ると
赤旗。
でもクラッシュとかじゃなくて濃霧の為のレース中断。
1時間後レースが再開した。
ライバルの小林板金は先に中間メンテを終了してて
その差は2周。貯金なんて無いに等しく尻に火が点き出した。

ぬまっち、競技中断中の休養が効いているのか フレッシュな状態だけあって
元気な走りを見せてくれた。


07:10


霧が晴れて競技再開 まだ走り足りないぬまっちがドライバーを継続

ここで 左右共に タイヤを前後入れ替え ちょっと リフレッシュ

リスタート。

この時点での周回数にしたがって
グリッドが決定された。

ぬまっち、生涯最高のグリッドからのスタートに
興奮気味。



「先頭車両にグリーン振られるのが
目の前で見れるんですよ!」

確かにこの時点でセカンドロゥは
良くできた結果。
でもすぐ後ろ、4周後方にライバル車がいる。
1周も無駄に出来ない状況


この時点で 2位のライバルと周回数差 4周で かろうじてクラストップを維持している


07:30
シフトノブが抜けた! 操作できない!と ぬまっち 緊急ピットイン
Tカー CRXのシフトノブを付け直して 競技再開

が、トラブル。
シフトノブが外れてしまったのだ。

以前にもこういうことはあった。
乗りなれていない車、視界不良、
ステアリングから手を離す時間を
短くしたい気持ちはよくわかる。。。

修理のためPITイン。

事の経緯は無線で聞いていた。

樹脂部品にねじ込むタイプのシフトノブだったので
樹脂が負けてネジヤマがバカになってるのだろうと思い、
TカーであるCRXからシフトノブだけ
かっさらってPITに走り込んだ。

予想通りうまく元に戻らず、悪戦苦闘中。
手っ取り早くCRXのシフトノブを
移植するかたちで再スタートさせた。

またTカーが役に立ってしまった。。。
CRX恐るべし。

2周のロス。
つまらないトラブルで周回数を失った。
ライバル車と同一周回。
チームに焦りが出てきた


8:00am〜

奥さま部隊をペンションまでお迎え。
今回のレースで後方支援をしてくれた奥さま部隊


そばですよ そば! いままで こんなもの ピットじゃ食えなかった!

炊飯器を用意しておにぎりやカレーや各種どんぶりが振舞われ
去年に比べたら超環境イイ!

 したつづみ 美味い!

今回は奥さんが炊き出し隊長を買って出てくれた。
あったかいごはん・レトルトカレーが好きなときに食べられた。
こういうの、前はなかったなぁ。
昔は独身貴族ばかりのチームだったが
いまやほとんどが既婚者だ。
チームの雰囲気も変わってくるよなぁ。


08:30
無線が不通になる
(単なるジャック抜け?)

 次はいるぞぉ〜!!


09:00
ぬまっち ヂェスチュアで合図して ピットイン
ガソリンを給油して 第7ドライバー 甲斐が コースイン



当初 ライバルの動きを見つつ 燃費走行&タイヤ温存の方針であったが
急遽 方針変更 前を走るライバルを抜け!の指示が出る

 え゛〜 後ろに来てるよぉ〜

これを抜けってかぁ〜? ラップしろ!ちゅうんかい!?

走り方を変える甲斐




Nクラスのライバルを2時間で2回抜き ガス欠をもってピットイン

レースの方は改魔神にバトンタッチ
この辺りからゴールに向けた計算が細かくなってくる。
最初、燃費走行をオーダーしてたんだけど
途中からガス消費を考えずアタックモードに指令チェンジ。


10:55
前のタイヤを交換して
第8ドライバーかむべがコースイン

 

かむべエースドライバーとして全力の走りを見せるが
ライバルもエース級のドライバーを投入
徐々に差が詰められていく

みんな元気に走ってる。
リタイアなし。

耐久の大先輩たち、プロな人たち
お祭りに来た人たち、みんなそれぞれだけど
リタイヤなしかよ!

みんな腰が据わってるって言うか
わきまえているって言うか
それぞれの楽しみ方で楽しんでいた

ウチのエースドライバーかむべにバトンタッチ
ここで小林板金から大きなアドバンテージを取りたい所だけど
小林板金のスカイランが速い!かむべを持ってしても
大きく離す事が出来なかった。もしや!?
タイムはアベレージで小林板金スカイラインの方が速く
20周で1周取られてしまうんだよね。

そんな緊迫した状況でレースしてるのとは他所に
ピットではランチタイム。そば旨ぇー!!!


13:00

レース終盤の21時間経過時点。

あと3時間という時点で
ドライバーは最速最年少ドライバー
よっしーに交代。

ライバル車はじわじわと差を詰め、
同一周回近くに迫ってきた。

うわさでは向こうは某自動車メーカーの
エンジン開発者集団。
ドライバーチェンジの際
yROMに差し替えて走り出すとか


かむべがピットイン
第2ドライバーのよっすぃ〜が再び乗車

      

最後に第3ドライバーのうっちぃ〜と交代して ゴールの作戦だ

ところが ライバルが 14:20にピットイン & 給油
今までの計算から行くと ライバルは このまま最後まで走りきる計算になる
我々は 10分後に 給油 & ドライバーチェンジの予定だが
その時点で 追い越されることになる
いかに 早く給油を済ませ コースに復帰するか?
ドライバー乗り換えの時間が惜しい
急遽 さらに作戦変更




よっすぃ〜にはガス欠近くまで 走ってもらった上で
最低限のガソリンを給油して そのまま競技続行する作戦だ

厳しいことを決めている割には 楽しそうなピットクルー 

ぎりぎり僅差で勝っていたが
1時間経過時点でよっしーに聞いてみた。
「ドライバーチェンジなしで
最後まで行きたいんだけどできる?」

「体力的にはできると思います」と。

じわじわと詰められている我々には
もう残す手はなかった。
ドライバー無交換、給油1缶で
最終給油ストップを終わらせ
ライバル車の前に立ち、
そのリードを死守すること。

総監督も 意外のレース展開に 監督室からお出まし 


そうこうしているうちに
ライバル車に抜かれてしまったと
無線報告が入電

 毎回きわどいコーナー争い

よっしーにバトンタッチ
予定では給油があと1回必要になるんだけど
ピットのタイミングが残り1時間の所なので
よっしーにはアタックのオーダーを出す。

小林板金スカイラインは毎1時間半で給油だから
2:30前に給油をすれば1ピット優位になる。
そんなんで様子を伺ってたら2:20に給油してる。
うわー最後までノン給油だぁー勝負に来た!

かむべが計算機を弾き始め
オレも朝作ったエクセルの計算表を眺める。



結果、ピット作業を最短化する為に
給油を必要最小限に減らしドライバーの交代無し。
予定していたラストドライバーうっちーから
よっしーをそのままドライブ継続する作戦に。

    総監督も 専用端末でシュミレーションに余念が無い?
                                



よっしーに行けるか確認したところ行ける!と返事が。
つーか行けなくても行かされるんだろうなこの場合
これで2時間走ったよっしーは3時間ぶっ通しに。

ファイナルになるピット作業は
よっしーの為のドリンクを運転席に放り込み
給油をさっさと済まし作業終了コースイン。激速!

もう選ぶオプションがないんだ。。。

せいぜいドライバーにしてあげられるのは
冷えたドリンクをセットしてあげるくらい。

負けてる。。。。

それでもヨッシー、大人の遊園地

なんだか 楽しそう・・・・・



15:00
よっすぃ〜ピットイン
ガソリンを最低限の25Lだけ給油
給油時間中に よっすぃ〜にペットボトルのジュースを手渡す

 

給油終了 コースイン
ライバルから遅れること 22秒
優勝をかけて 最後の力を振り絞るライバルを よっすぃ〜が 最後の力で追う
1周ごとに タイム差が測られ 無線でよっすぃ〜に伝えられる
いかなるミスも許されない 限界の走り

先行する小林板金スカイランとの差は22秒
それをよっしーが猛追し周回毎に差を削り
その差7秒まで迫る!エース級の仕事をきっちりこなす。
日単位のレースを僅か一桁秒で争うコトになるなんて
誰が想像してたか?超盛り上がったね。



15:50
タイム差7秒!
もうこれがドライバーの限界か!?
これ以上 タイム差が 縮まらない!
このとき 最後の場内アナウンスの知らせる順位を聞いて 一同 耳を疑った
7秒前を行くライバルが時間を稼ぐために
ピットインの作業で定められたピット規定を犯していた という裁定で
競技結果から5周を減算されるペナルティーになったという
ということは マシンが壊れてストップするか コースアウトしない限り
優勝するという計算

しかし よっすぃ〜は まだまだ 限界ぎりぎりのドライビング
いつ ミスをして マシンを壊してもおかしくない状態

何しろ チームオーダーは
ライバルを抜け!
そのためなら マシンを壊しても良い!後で治すから・・・・・

ペースを落として マシンを壊さず コースアウトせず
何が何でも 絶対にマシンをゴールに運べという指示がよっすぃ〜伝えられる
3時間近く限界の走りを続けたマシン
残り10分持つかどうか?

勝つためなら マシンを壊しても直すから良い と言い切ったオーナーも
今となっては 絶対に壊さず走りきれ! と厳命する 

今回はだめだったか。。。
誰もがそう思った。
でも24時間走りきった車、
3時間を走りきった「よっしー」
を見守ろうと全員PITWALLに集まった。

が、終了15分前、
ライバル車にペナルティが課せられる
という場内アナウンス。

給油中の作業禁止規定違反に抵触し、
周回数5周減算。

これで勝負がついてしまった。
よっしーにはペースダウンの指示。
最後までこのバトルの行く末を
見たかったのに。。。という人もいた。

しかし、そこでオフィシャルから
小林板金にとって無情な順位のアナウンスが!
ピット規定のペナルティで5周減算。
これでAZRハイパークラリオンが逆転。


16:00
ハイパーインテグラがコントロールラインを通過!
24時間の戦いが終わった・・・・・

23時間45分で大逆転。

 

ゴールの瞬間!!!

クラス優勝で2連覇。



これまでの自分の走ったレースの中で
最高にシビれたレースだった。

走ったドライバー・クルーのみんなお疲れさん。

 

 

転げ落ちるように マシンから降りる よっすぃ〜

 

抱きかかえられるように     男どうしの抱擁!!







 


     



よっしーにペースダウンのオーダーをし
900周を超えてチェッカー!
クラス2連覇の優勝をギリギリで掴んだ。

首の皮一枚で立てた表彰台。

来年はこんなラッキーは無いな恐るべし小林板金。
ライバルの活躍にまで感動したね。

今回、ちょっとしたミスが勝敗を左右しかけた。
この辺の徹底化が今後の課題になるね。
しかしこのくらいレースが均衡すると燃える。
来年はもっと面白そうだぜ!

レースは 参加することに意義がある という輩がいる
しかし そんなことを言っている限り 高いところには昇れない
ビギナーズラックが期待できるほど サーキットは甘いところじゃない

表彰台に上って 喜んでいる奴らを見て 少しでも うらやましく感じるならば
勝つ事を考えなくてはならない
勝とうと思わない奴に 勝利の女神は微笑まない

3位は努力
2位は実力
1位は時の運

努力しない奴は 勝利に値しない
そして 努力をしても 実力が伴わない奴には 勝利は訪れない

常に努力を惜しまず トップクラスの実力を維持し続ける
そうすれば ライバルがミスをした瞬間に その隙に入り込み 勝利を我が物に出来る

そして 勝利におぼれる奴は ライバルに足をすくわれる

今回のレースでは たまたまライバルが 勝利直前で5周の減算ペナルティーを喰らった
しかし 我々がライバルに6周差であったなら 勝利は我々には訪れなかった
もし最後に マシントラブルやコースオフで 走行不能になっていたなら やはり負けていた

努力を惜しまず それなりの実力を発揮していたからこそ
突然のチャンスを物に出来たのだと 私は考える

勝って兜の緒を締めよ

当然のことながら 反省すべき事柄は 少なくない
それらを一つ一つ 改善し 克服することで 又新たなる勝利が生まれるのではないだろうか?

我々にとって 新しい戦いの火蓋は 今 切って落とされたのだ