2005年 10月29日
福島県 二本松市 エビスサーキット

エビス スーパー耐久シリーズ
第4戦

6時間耐久レース


結果

アゼストハイパーインテR ナンバー付クラス
優勝!

 スタートを待つ かむべ選手と レースクイーン
写真提供 エビスサーキット                                         .


アゼストシルビア ナンバー無クラス
12位!

併せて
最少回数ピットイン 特別賞受賞!!

レースを待つ よっすぃ〜選手 その他 
                                  写真提供 エビスサーキット




今回 大活躍の 9人の選手団!
この写真は カメラマンが写っていなかった為 後からカメラマンを合成で加えています。 


今回は アゼストレーシングチームが 耐久レースに手を染めて 10年と360日目にして
やっと 表彰台の一番高いところに立つ事の出来た 記念すべき 耐久レースとなりました。


このレポートは
ハイパーレーシングデビジョンの メカニック兼スタートドライバーを務めた
かむべ氏からの投稿レポートと
AZRoffice作成のレポートを
 各 左寄せ 右寄せで 時系列を合わせて編集し
 更に参加者各位から投稿された 総計1ギガに及ぶ写真の中から
選りすぐりの写真を掲載するという
トライコラボレーション形式にてお送りします。
原則 投稿内容は原文のまま掲載することとしていますが
一部の表現方法 事実と異なった内容に就いては
若干の修正がなされています。


アゼストレーシングチームは このたび
福島県 二本松市 エビスサーキット 東コースで行われた
エビス スーパー耐久シリーズ 第4戦 6時間耐久レースに 2台のマシンを投入しました

1台目は アゼストシルビア ‘05モデル

出走を待つ シルビア  


 
二台並ぶと 意外とデザイン 合ってたりして・・・

アゼストレーシングチームの 主力戦闘競技車輌
2台目は ハイパーインテR

 
今日 勝つための色々な仕組みが満載!!! 優勝せずには帰れ無い!
チームメンバー のぶりん個人所有のサーキットマシン
昨年の同耐久レース 3位の実力派

シルビアは 今後のレースへのデータ取りを主な目的に 極力安定した走行で
可能であれば 6時間1ピットイン2ドライバー走行を目指す
インテRは 昨年の3位
そして この6月のアゼストベルノ∞
FKCRXでの2位を弾みに
今回はクラス優勝をもくろむ


参加メンバーは
カルボナ〜ラ  いわずと知れたAZRの総裁 今回もリーダーシップッを発揮
専務      AZRの名ピットクルー 今回はちょっとしたサプライズが・・・
よっすぃ〜   AZR若手ドライバー 今回もシルビアの長時間ドライブに挑戦する
ま〜さ〜22  その昔 AZRの隣のピットで
           ベロリンワゴンのドライバーであったライバル
        本職は ダートトライアル
しゅ〜マッハ  通常 一ヶ月4000キロを走破する 脅威のドライバー
        速く 燃費のいい走りが自慢
のぶりん    インテRのオーナー
        元 筑波のタイムアタッカー
かむべ     現 筑波のタイムアタッカー FISCO 茂木にも出没する
        ドライバー兼 名メカニック
改魔神     同じく 筑波のタイムアタッカー
        6月は自らの
CRXで耐久に挑むが 2位にとどまる 今回がリベンジとなる
うっちぃ〜   元 筑波のタイムアタッカー AZR設立当時 一時メンバーでもあった
        今年の6月の耐久でサーキットに華麗にカムバック


最近はお約束となった前日の練習走行。
スケジュール調整もバッチリで、午後の走行に向けて出発する。
12時半頃の到着を予測していたが、周辺道路の渋滞により湾岸経由で
向かったが、迂回すればするほどワナにはまってしまった。

首都高から 徐々に混みはじめて・・・・・

トイレ休憩もせず、現地へ直行!

東北道では 事故渋滞  霧も出てるし・・・・

1時過ぎにエビスのゲートに到着し、早速、仮設営とメンテナンス準備に取りかかった。

   やっと到着!!!  二本松 サファリパークの前で 記念の1枚

ブレーキホースの交換、ブレーキオイルの交換、タイヤの交換etc・・・。

 電装品を組み込む 改魔神

二時半には走れるかな!?イヤイヤ、慣れない車両のせいか、三時半まで掛かってしまった・・・。

 ブレーキラインを交換する うっちぃ〜と かむべ

練習走行時間は確か、1時〜4時までのはず。走る時間が無いジャン。

改魔神が試し乗りをして、その後、かむべの試乗。初めてではないが、特にブレーキの効き具合を
ポイントに乗車。アウトラップはコース慣れとし、1周目に軽くアタックして、終了の予定だった。が、
1周目のS字で違和感を感じて、「なんだろう?」って思っていたら、下りのヘアピンで2速に入りずらくなって

 
テストラン 改魔神

惰性(ニュートラル)で旋回、回りきったところでシフトを入れ直して・・・、って思ったらシフトノブが垂直方向真下に
3センチ程度落ち、「なんだこりゃ?」って思ったら、ガリガリアスファルトを削る音が・・・。「??」
ミッション?違うな、シフトリンケージだ。そう確信し、グラベルへエスケープ。

ただでさえ時間がないのに、これはもう駄目ですね〜。救済もなく、雑草生い茂る中、トボトボと歩くかむべ。

  柵を乗り越える かむべ (小さく写ってます)

↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑
「ウォオリ−を探せ」 ならぬ 「かむべを探せ!」   どこにいるか わかりますか?


練習なので、無線は取り付けず、トランシーバーを取り外して応答するも返事はなし・・・。ショボーン。

その後、改魔神に事情を説明し、恐らく大事には至ってない旨を報告。
私の頭の中は、部品が有るのかな?って
切り替わっていました。

補足説明すると、かむべは今年の夏にホンダTODAY(軽)のレース車両をメンテナンスし、
ホンダのシフトリンケージを
いじっていたので、シフトが落ちてガリガリの瞬間に、
今回の症状がおおよそイメージ出来ていた。

TOYOTA車はシフトリンケージが車内のワイヤーなのだが、ホンダは、2本のリンケージパイプが、
車体下、排気管に沿うように設置されている。メンテ的には余り好きじゃない。

暫くして救済、念のためミッション保護のためクラッチを切った状態、
しかもシフトが落ちて地面をこするので、目一杯引っ張り上げた状態でほぼ1周、
辛かったナア〜。



牽引される インテR  

決勝走行よりツライワ・・・。

ピットにて車体を上げてチェックするとミッション側のリンケージ止めが無いじゃないですかぁ〜。

  
おいおい ど〜なっちゃったんだい?

 
 

         下を覗き込んで  かむべが叫ぶ!   やっぱ リンケージ 落っこちてるよ!

コースに出ていって序盤であったことと、減速付近での出来事だったので大事に至らなかったが

富士の100R、300R、モテギの130Rなどの全開高速コーナーだったら、ゾッとしますね〜。

 皆の足取りは 自然とCRXの方へと向かう・・・

当然のように、荷物車として来ていた改魔神のCRXの部品を調達し、復旧完了。

 
CRXをジャッキアップする 改魔神

どうせ 部品 もってかれちゃうんだから いやいやするより 自ら進んで気持ちよく・・・・
そうすれば CRXの部品も6時間走る事になって 6月の2位の雪辱を晴らせる! というものだ!

 
おっ これじゃん これこれ かりるねぇ〜

  
こんな感じに 部品どり されてしまいました・・・

                  
レース終わったらかえすからさぁ〜 と言う事で 先ずは事前走行際優先!


 
マシンに乗り込む うっちぃ〜

ピットロードを走るインテと 直したぜ!と 自慢げなかむべ
 


4時までと思った走行時間は4時半とのことでのぶりん うっちぃ〜も慣らし運転完了。

駄目出し練習走行をしてホント助かりました。
決勝だと10周減算+ストップ時間がペナルティーとなるが
練習ではいくら駄目を出しても大丈夫である。



いやぁ〜 よかったよかった と かむべと 改魔神

日も落ちかけた走行後、かむべはピット番をし、その他3人は落としたであろうパーツを探しに・・・。

 こんなに暗くなっちゃうと まず みつからないんだなぁ〜

         当然 空振りでしたぁ〜〜〜


待ち時間があまりにも暇だったので、かむべは車体下周りをチェックすることに・・・。

転戦時代では、慣れた車両でしたのでテキパキできたが、どこから手を付けたらいいか悩みながら
黙々と作業すると、ミッション〜クラッチケースの取付ボルトが落ちそうなぐらいグラグラに・・・。!!??

 ←なぜか抜けかけているボルト  うそだろぉ〜?

おかしいですね〜。ありえませんね〜。完璧でない車両を極限で運転するのは非常に危険です。
ましてや、プロの整備士にお金払って整備をしてもらったのにコレじゃー・・・。
明日、ぶっつけ本番だったら、最悪「死」っすよ。金かえせぇ〜!


 これは 万が一の場合の 寝台特急券!

因みに 車体には「ホンダベルノ上尾」さんのステッカーが貼って有るが これは改魔神のサポーターとして
いつもお世話になってるディーラーさんで 改魔神CRXのボンネットにも 店の名前がしっかり入っている
実は今回も 万が一の場合は ローダーお引取りサービスを御願いしてある
という事での 寝台チケット! 

このシフトリンケージ脱落や 螺子の締め忘れなんていう初心者的な
ミスをやらかしてくれたのは 他の整備工場です・・・・・・・・・
 
                                 
誤解されませぬように・・・ 改魔神注釈す。

更に 説明しますと 改魔神の場合 ナンバー付きですから 自走の行き帰りが条件になるんですね
でもって もし やっちゃったら まずいでしょ?
なもんで いつもお世話になっているベルノさんの 引き揚げ用の ターボディーゼルローダーを
予約しちゃうんですよ 毎回・・・ 代車付でね・・・・・
でもって 何も無ければ ゴールしてから キャンセル
でも 一昨年の8月だけは クラッチやっちゃって 本当に出動になっちゃったんですね
埼玉から 福島まで・・・・  夜9時出発 サーキット着12時
帰ったら朝の4時でしたゎ・・・・・
此処まで モータースポーツを応援してくれる ディーラーさんは なかなか居ないですよ・・・
でもって 今回も 改魔神が乗るマシンだから ということで
お店のステッカーを貼るから いつもの予約・・・・ と なったわけです・・・・・・・・・
 


一通り点検チェックし、その後はルーチンのオイル交換実施
ミッションオイルが冷えていて入れにくいが、人数が居れば話も弾んで、明日の戦略等で和気あいあいと
作業が出来る。緊張感をもって作業しているが、何となく楽しい。



CRXも その後適当な部品が見つかったので
一応 こんな感じに 応急処置  しかし・・・・・・・・・
これ 真中のゴムの部分しか押さえてないから シフト操作をガチャガチャすると
ブッシュを残したまま リンクだけが ボロって落っこちる場合もあるんで 要注意!

その後は 6月の耐久と同じく 温泉に入って 晩御飯を食べて・・・・・。

    

さすが これだけ買うと 快感です
一応 危険物の資格も あったりするんで 問題なし!

詳しくは 6月のレポートを御覧下さい・・・・・・・・・。


午前3時半 全員がサーキットに集合

 
毎度の事ながら 夜中からの準備です

 

こんな感じに ばっちりと ピットが決まります

前日からテスト走行で現地入りしていたインテ組と合流
荷物を下ろしたあと 軽く仮眠を取って6時起床

準備開始




毎回写してしまう 夜明けの空

そして翌日。
予想されていた天候は、午前中曇り、午後から雨とのこと。
先行逃げ切るか、午後の雨でペースダウンを逃れるか?

 

朝には こんな感じになっている

 

ホイルナットのサイズ別に インパクトがスタンバイ   個人の荷物は・・・・・・ ごちゃごちゃ・・・・か・・・



準備完了

車検 ドライバーズミーティング 予選


突然の サプライズ

 なにやら 蝋燭に火をともす 改魔神

 

此処で 今日のサプライズ!

なんと 今日は 専務の○○回目のバースデー
作業中の皆に 突然の集合がかかり バスデーケーキで ちょっとしたイベントが・・・・
本人 びっくり!

 

     ハピバースデーツーユ〜              蝋燭の炎を ふぅ〜〜〜〜っ



頂きまァ〜〜す と ひとくとで あんぐり! ぺろっ!  ごちそうさまぁ〜

予戦結果は 特に気にしない といいつつ なにやら気合の入る予選ドライバー

 

ピットも準備完了

AZRは今まで 予選結果は最下位 又は それに近いもの

 

予戦 頑張る!

ところが今回はなかなかいいところ


 
 
更に頑張る

後ろにまだ車がある
何か間違ってるんじゃないの?

雨では、全車ラップタイムが遅くなるため、そこでペースを維持するのは少々リスクが大きい。
また、午後となるとタイヤの減り具合が気になるし、レース前にのぶりんが言っていた
全員ペースアップ先行逃げ切り」
を実行すべく、
かむべ→のぶりん→改魔神→うっちぃ〜 という順番で乗車することに。



インテRのコックピット



かむべ愛用の気象計
これで天気の変化がわかるのだ

エビス耐久初めてのスターティングドライバーで、緊張するかむべ。

   頑張ってね と 改魔神

  

グリッド整列
10時スタートと いいつつ 絶対に遅れるんだなぁ 毎回・・・

スタートドライバーは シルビアが よっすぃ〜 インテRが かむべ

 

 

二人とも 廻ってくるエビスギャルと一緒に写真をとってもらい大喜び

 

今回も15分遅れて 10時15分 フォーメーションラップ 開始

そして スタート!

今日のライバルたち

  

   

  

   

  

 

耐久では、最初と最後がエースが乗る場合が多いので、
ここでトップに食いつかないと後が苦しくなるのは目に見えている。

しかも、Nクラスの車両は、MR2、プリメーラ、180SX。

 
←ライバル

ポテンシャル的には互角の車両。油断は出来ない。

予選の結果、MR2が速い。マークする車両はMR2しかない。
白のMR2を脳裏に焼き付けてスターティンググリッドに並ぶかむべ。

 

スタート前のホームストレート

オフィシャルに先導され、グリッドに付くが、明らかに番手が上がっていた。
本来の位置より5番手上・・・。これがエビスだ!!

スタートと同時に数台抜き、MR2とのギャップを詰めるのが仕事、
MR2は、直線&最終登りが速く、テクニカルは遅い。

 

スタート 幸先のいいスタートを切る シルビア

予選で クラス2位のインテR 
かむべは1列前に 予選クラス1位のライバル MRUを見つけるや 
スタートと同時に横に並んで 相手の顔を確認・・・・ 目が合ってしまった!
一触即発! スタート1周目から2台のデッドヒートが始まってしまった

 
かむべは ライバルと バトルが始まっていた

各コーナーごとに ブレーキの我慢比べ!加速合戦
インテRオーナーののぶりんも気が気ではない

 
ハイビジョンハンディカムのズームで インテRを見守る

「抜いた 抜かれた!」と かむべからは 無線で逐一報告が入る
「やべっぇ 頑張りすぎた 油温が上がりすぎた これ以上頑張れない!」

MRUのドライバーは、レースに不慣れなのか、抜き方と抜かされ方が悪い。
これはチャンス!恐らくMR2もインテの動向を気にしているに
違いない。
ここで、早めに抜いてプレッシャーを掛ければイイトコいけるでしょ?



いつのまにか ちゃっかりと記念撮影

 

ま〜さ〜22んちの わんちゃん達

程なくしてMR2に追いつくが・・・・・、
MR2の後ろをピッタリ走り続けようかどうか迷いました・・。

というのは、こちらは3回ピットだが、相手は燃費から見ても4回ピットなので、
このまま追走していればこっちの勝ちなのである・・・・と 考えてしまった・・・・・。



よっすぃ〜 頑張る!

どうしようか迷ったが、抜かなきゃレースの意味無いかな?っておもい、ずばっと抜きました。
ここからは、差を広げるべく走行専念。途中、ヘアピンと最終コーナーで幅寄せ食らって、片輪ダート走行。
久しぶりにマナーの悪さを実感しました。タイヤは良いが、ブレーキの効きが甘い。車重のせいかな?

13〜14秒ペース、抜かさせたり、安全走行で17秒ってラップも重ね、自分の中では、ほぼ予定通り。

したらさ、後ろからダンダン迫って来るじゃない「MR2」がさ、周回を重ね、相手もペースが上がってきたよ・・・。
まずいな〜って思ったが、ドギマギしているうちに逆転された・・・。
← かむべ 焦りだす!

相手に付いていくのが精一杯。こっちも精一杯。あとはピット我慢比べしかない。
1時間半過ぎにMR2がピットへ向かった。こっちはマダマダ走れる。



通称 便所コーナーの上から見守る

MR2のセカンドドライバーはきっと速くはないと確信し、ズバリ的中。
ブレーキのかけ方が上手くないのか、車両のセッティングになれていないのか、
下りのブレーキングではいつも
右前タイヤがロックし白煙。
何となく勝利の女神がかむべの中で微笑みました。ふっ ふっ ふ・・・・?

 

←PSのコントローラを使った インプットデバイス 
インプットされたデータは ノートPCに 全て記録されるのだ → 

エビスの耐久では2時間毎に救済セーフティーカーが入る仕組み。コレを有効に使いたい。

レース序盤、5周目くらいで、Bクラスのプリメーラがグラベルストップ、そして、軽自動車もグラベルに停車。
ピットと無線で、ガソリン残量の連絡と、次のピットタイミングの打ち合わせ。

更に油温は上昇 水温も限界 かむべが無線で断末魔の叫びをあげたとき
MRUのエンジンも 断末魔の叫びを上げていた

そんなとき、MR2の後部エンジンルームから白煙が出始めた。

MRUが 湯気を吐きながらピットイン
エンジンの音もおかしい マシントラブルか!

 

MRU 緊急ピットイン!


2周ももたずリタイヤに。
これが、99%優勝が見えた瞬間でした。勝って兜の緒を締めよ!

その間も よっすぃ〜は 何事も無かったように 周回を続けていた

2時間の救済まで我慢してのピットも考えたが、ガソリンが持たないことを察知、どこでガス欠症状が出るのか?

12時 インテグラの燃料計がEを指したと連絡が入る
のぶりんが乗車準備を始める  が それ以後 なかなかガス欠の症状が出ない
まだかまだかと ヘルメットをかぶったままスタンバイするのぶりんと
ガソリン補給をスタンバイするスタッフ

 

出番を 今か今かと 待つ のぶりん

無線に依れば ピットではすでにピットインの準備が整っており ガス欠待ちの状態。
最終の登りでガス欠症状が出ました。 そのまますかさず ピットイン!

かむべから やっと ガス欠症状が出たからピットインするろ連絡が入る
12時15分 インテRがピットイン ドライバーを かむべから のぶりんにチェンジ

相手の不運を単純に喜ぶのではないが、こちらにとっては有利な展開であった。

2番手追走は、プリメーラだが、2番ドライバーののぶりんが
20周弱(16〜17)のギャップを築き、タイヤ交換やパッド交換の時間まで稼いでくれた。

のぶりんは 走り始めて暫くすると
すぐさま無線で 後何分でドライバーチェンジか?と聞いてくる
2時まで 1時間45分走ってねぇ〜なんて言おうものなら え゛〜 の ブーイング
それならば ということで 1時30分迄 ということで話しがまとまる

 

出番を待ちわびる ヘルメット達        壁には 車と同じシステムがセットしてあり・・・・・
ドライバーは 乗車前に 無線の状態を 事前確認できるのだ!


  

12時45分 シルビアのよっすぃ〜から 燃料計がEを指した と 報告が入る
あと30分走らないと 1ストップ作戦が成立しない 何とか持たせたい・・・
しかし その後 ガス欠の症状がなかなか出てこない
2番ドライバーのま〜さ〜22が準備を終え スタンバイ



お〜い まだかよ〜  と そのとき よっすぃ〜から連絡
ガス欠でました ピット戻ります!



13時シルビア ピットイン よっすぃ〜から ま〜さ〜22にバトンタッチ

 バラクラバス越しに乗車前の力水を飲む改魔神 

ついで インテグラが約束どおり 13時30分に ピットイン
ドライバーを のぶりんから 改魔神に変えて スタート



このあたりから 雲行きが怪しくなり ぽつりぽつりと雨が降り始める
なんか コースがすべるのね と 改魔神

ここまでくれば 改魔神の走行は、15秒台をキープすればそれで十分なのだが、
他の車に絡まれると17秒〜20秒 調子がいいと13秒台をマークして走行。

 

2時15分 コース上に3台のクラッシュ車輌が出きたため 救済が始まった
ペースカーがコースイン フルコースコーション!
3台の回収作業のため 時間がかかりそうだ

シルビアのドライバーチェンジ ガソリン補給を
この間に行おうという作戦になった

ピットでは 3番ドライバーしゅ〜マッハが準備を始め
ガソリン給油マンもヘルメットをかぶり 準備万端
ま〜さ〜22にピットインの指示がでる

 乗車直前まで 睡眠で力を溜める シュ〜マッハ

2時25分 シルビアのドライバーが ま〜さ〜22からしゅ〜マッハにチェンジ
このまま最後まで走りきる作戦だ
2時30分 グリンフラッグ! 競技再開!
油温 水温共に上がり気味だったインテRも 十分にクールダウン!
またまた 気合で走り始める

改魔神がピットイン。
予想通りの症状が出始めた・・・。

15時 インテグラ ピットイン
ピットインするや否や かむべが左前のタイヤを確認する
予定では ここでタイヤの入れ替え 又は交換が入る筈・・・
タイヤはいいけど ブレーキがやばいかも?
順位的には クラス独走トップだから ちょっと確認しておこう!
かむべがタイヤをはずし ブレーキキャリパをめくりあげる
ぱかぁ〜ん! なぜか3枚のパッドが落ちる・・・?
待てよ? これ 内側のライニングとベースメタルがはがれてる!
交換交換!
緊急でパットを交換!

 

         ブレーキをメンテする かむべ    ヘッドセットが絡んで ヘルメットが脱げないまま タイヤをもつ改魔神

パッドです。特に効きにくかった左前パッドの減りが尋常ではない。
残り2mm弱。換えなくても持つでしょ?という意見が大半に思えたが
せっかく対抗車も撃沈し、あとは己との戦い。油断は出来ない。

しかも残り1時間。どうする? かむべ!
交換!  そのまま!  様子見! ?

時間はあるのだから・・・・と かむべの判断でパッドを交換。
ところが パッドを外したら、金属部分とライニングが パッキィ〜ンって剥離した。
あー換える判断は正しかった〜。

 乗車して 作業を待つ うっちぃ〜

これで、取り替えれば優勝だ!
しかーし、キャリパーボルトのネジ山が細かいネジなのでナカナカ締まらない。

熱い!

ったく、ったく!!オイオイオイオイ!2分くらいロスしました。←普段はもっと速いんだ! と言いたいかむべ。



うっちぃ〜 イザ 出発!

4番ドライバーうっちぃ〜が乗車してスタート!
これで 今日のルーチンワークは終了
後は 16時15分のゴールを待つばかり・・・

後は、残り1時間、うっちぃ〜、流して走って十分よ!優勝は間違いない!

と 思いきや インテRに問題発生!

しかし、全てが上手くいくとは行かないものなんですね〜。
ミッションの入りが悪い&ブレーキ&タイヤもキツイ・・・。

ここまで酷使したためか ミッションの調子がおかしいと うっちぃ〜から無線連絡
だまして走れ と 指示するものの 気は休まらない
のこり後30分 走りきれるのか?
3速が入りづらい と ガシガシ操作をして また リンクをはずさないか?

 ミッション もつかなぁ〜? 不安げな顔・・・

いや そんなことは無い 俺がちゃんと確認したんだ!>>>>>かむべ
絶対大丈夫だ CRXの気合が入ってるんだ!>>>>>>>>>改魔神
毎度おなじみの計算が始まる



 

PCへのインプットをしつつ カメラ撮影する ノブりん
傍から見ると 結構不気味な絵になってます・・・


今 クラス2位の車と18ラップ差
1ラップあたり10秒遅らせても 1ラップ70秒だから7周走るごとに1ラップ抜かれる

7ラップするのに8分10秒
残り30分だから 1800秒割る490秒=3点なんぼ
4周も追いつかれない 14ラップ差で優勝は確保される!
よ〜し うっちぃ〜 10秒遅くしていいから 壊すなよ!
しかし さすがのうっちぃ〜も 10秒遅くなってもいいと言われば
余裕のよっちゃン!



まだ チェッカーは振られない
早く ふってくれぇ〜

内心、心配したけど、何とかなるでしょ!?
チェッカー早く出せよ!って何度も思いました。

 後は 寝て待つのみ・・・・・

残り5分!
今回は余裕があるからか 久々に 2台の車に指示が出る
2台並んでゴールしろ!
ところが シルビアから応答が無い!
うっちぃ〜 シルビアが20秒後ろにいるから
ペースを落として シルビアを追いつかせて伝えろ!
もう わがまま三昧!

16時15分
フラグタワーに チェッカーフラグが出された レース終了!
続々と 6時間走りとおしたマシンたちが チェッカーの元にやってくる!
そして・・・・・・・
水平線から 2台の影が同時に浮かんだ
シルビアと インテR
2台 横に並んでのゴールだ!



2台並んでの ゴールの瞬間!

   

   

   

この写真に隠された秘話は こちら・・・・・。

無事にチェッカーし、エビス耐久念願の表彰台!

記念写真 隣のピットのチームにカメラマンをお願いして
みんなでの記念撮影!



勝利の 記念写真!


結果
インテR Nクラス 優勝 総合 9位

 

 

 

シルビア Bクラス12位 総合13位
     最少ピットイン回数特別賞受賞

 

 

1994年 11月3日
アゼストレーシングチームが 初めて耐久レースに参戦して以来
10年と360日にして 初めて掴んだ優勝となった!

レポート by AZRoffice

 

AZRハイパーレーシングデビジョンのメンバーとして参加し、
完走する喜びを感じ、そして最近は表彰台に乗る回数が増え、
最終戦では優勝できました。

今までさほど苦労することなく、良い結果を得られたのは運が良かったのと、
良い仲間に恵まれた事です。感謝してますヨ!!

何となく走って結果を残すのではなく、ちゃんと考えて状況に応じて走行しているので、
私の中では鉄壁に走っているつもりです。

優勝できて本当に良かったですね〜。

表彰式を終えて車両を見たとき、
右前パッドが無く、金属プレートも熔けている状態。
ローターもズタズタ。危なかったですね。
うっちぃ〜 こんな状態で よくまぁあんなタイムで走れたねぇ〜。

次回は、ブレーキにポイントを置いて、考えた走りをしたいとおもいます。

周囲の車両はパッド交換無し、なのにこっちはパッドの減りが激しい・・・。
これはオカシイ!!

次回も参加する機会があったら是非参加したいです。

レポート by かむべ。

因みに・・・
レース後 かむべは リンケージの部品を戻そうとしたんだけど
のぶりんインテグラミッションの調子が悪いのに
応急処置で帰って
途中 高速で「棒高跳び」やってもヤバイし・・・
(あの リンクがはずれると 棒高跳びの原理で 車が飛ぶらしい・・・
 そのとき シフトレバーを握っていると 手も無事じゃ済まないらしい・・・)
ということで 部品はそのまま のぶりんに寄付!
改魔神CRXが 健康なミッションと 応急処置のリンケージで 帰途に付く事に・・・。

かむべの言い付けで 
「シフト操作は丁寧に!一度入れたら 5速をキープ!」
かむべを信じつつも ちょっとスリリングな帰り道であった・・・。
全然 眠気 来ないんだもん!

更に 因みに
部品手配は ホンダベルノ上尾 加須店さんに御願い!
先日 優勝の報告がてら御邪魔して
応急処置部品から正規の部品に 付け直してもらいました!

れぽーと by 改魔神


今回の6時間のレース展開をまとめてみました
ココを チョろっと クリックなんざぁ してくださいまし
PDFの 興味深いチャートを御覧戴けます


このレポートに使用した写真の中に 一部 合成写真が使われています。
このレポートに使用した写真は 基本的に AZRメンバーの撮影した写真ですが
一部の写真については エビスサーキットさんのご好意によって 提供していただいた写真が含まれます。