総評 

ここでは 当日 閉会式において事務局から総評として申し上げた内容に
補足を加えた形で 掲載します



本日は 暑い中 筑波サーキット コース1000走行会に参加頂き ありがとうございます
また 皆さんのご協力のお蔭で 大事故もなく 閉会できる事に 感謝します



さて 今回の総評です

今回は 初っ端から 3台が関係する接触事故がありました
      
先ず 当事者の方々におかれましては 事後 穏便な行動をおとりいただいて ありがとうございます
我々のやっていることが モータースポーツである以上 (1秒でも早く 1メートルでも前に進む必要のある性格の物である以上) 勝利のために相手と競り合えば 当然の事として 接触事故は発生するでしょう
しかしながら 今回のような接触事故が 今後も頻繁に発生して良い訳がありません

事故が発生した場合 皆さんが それぞれ
「俺は悪くないんだ 相手が悪いんだ!」と それぞれの正当性を主張されても なんの解決にもなりません (何処かに 改善すべき事が有ったから 事故が発生したのです)
と言うわけで 今後 同様な事故が発生した場合も含め 当事者の皆さんには 是非とも 皆さんが 悪いドライバーになって頂くように お願いします

悪いドライバー?   即ち・・・・・
「コーナーで 頑張って張り合いすぎてしまった・・・ あそこでアクセルを離せば良かったんだ 無理したのが悪かったんだなぁ〜」・・・・と言う 悪いドライバー
「一寸 突っ込みすぎたのが悪かったな〜 もう少し 早めに諦めれば良かった・・・」・・・・と言う 悪いドライバー
このように 皆がそれぞれの悪かったと思われる事柄を反省すれば 少なくとも 今後それなりの改善が計られます

サーキットの事故は 全て 当事者個人の自己責任です(事故責任?)
いくら 相手に責任を押し付けても 何ももどっては来ません
また 自分が悪かったんだと反省しても 何も出ていくものは有りません
ならば 良くなかったと思われるところを改善して 今後更なる安全なサーキット走行を目指しましょう  



次に やはり この事故に絡んだお話ですが・・・・・
事故が発生して フラグタワーから 赤旗が振られていたにも関わらず 走行を続けていた方がおいででした
開会式で説明した通り 赤い旗が振られた時は 速やかにレーシングスピードから 徐行まで減速し ピットロードにて待機する約束になっていたはずです
事故処理中 その脇を一般車輌が走行する事は 救援活動の妨げになるだけでなく 更に事故の被害が拡大する恐れもあります
赤い旗を見たら とにかく減速 速やかにピットロードに戻ることを確実に実行してください

サーキット走行の辞書には 「見物渋滞」と言う言葉はありません



今度は 「窓」に就いて・・・・
今回も コースインのゲートに於いて 窓閉めの指導をさせて頂いておりましたが それでもまだ 窓をあけたまま走行されていた方がおいででした
窓を閉めて欲しいと言うのは スタッフの意地悪と言うわけではなく 万が一の接触転倒事故の場合 手が車外に出て 大怪我をすることを防止する意味合いである事は 既にご存知の通りです
今回のように 暑くて仕方ない場合 手が車外に出ない程度(5センチ程度)であれば 窓を開けても良いと言う判断を下してはおりますが それはあくまでも 便宜的な物であって 第一の目的は 先にも述べたとおり怪我の防止であることに変わりありません 
今回は特に 同乗走行における 助手席の窓が開いている割合が高かったようです
サーキットを走り慣れない方は エアコンもかけない過酷な走行条件において 暑さに耐えかねて ついつい窓を開けてしまうのかも知れませんが 窓を開けての走行の危険性に就いて 同乗の方に指導して頂けるようにお願いします
また この事を指摘された方の一部から 「不公平だ」との発言があったようですが・・
窓を閉めることの目的からして 「あの人が窓を開けていたから 私も窓を開けて良い」と言う理屈は成り立ちません
どんなGT選手権のマシンでも 我々のような自家用車でのサーキット走行でも 危険度合いは公平です

いえ あえて不公平と言うならば 窓を閉めていただいた方々には 「安全を提供させていただいた」のに対して 窓を開けたままコースインされてしまった方には 「安全を提供できなかった」と言う点において 不公平だったのかもしれません・・・・

窓閉めについて・・・
アゼストレーシングチームの主催であるないに関わらず 窓閉めの問題は付いてまわる問題です 
今後も怪我防止の意味合いから 極力 窓は閉めるように 御願いします 



もう一つ 同乗走行に就いて
同乗走行車輌のスピンが多い」 との指摘を サーキットオフィシャルさんから頂きました
ラリーのような 2名乗車での競技でない以上 2名乗車は(単なる体験走行)であって 「2名乗車において 実力を100パーセント出しきった走行は危険である」 との考え方が オフィシャルさんの中には有るそうです
2名乗車での走行は あくまでも実力の7割程度の所で 確実に安全な余裕を持った走行を御願いしたい と言う事なのです
午後の走行に就いては 皆さん この事を理解頂き スピンもなくなり 「同乗走行中止」にならずに済みました・・・  ご協力 ありがとうございました

(本来 同乗走行は スピン コースアウトなどが多い場合 中止とする取り決めになっていたのです)



最後になりますが サーキット走行はこれで終了ですが 皆さん自分のガレージに車を入れて エンジンを止めるまでが 走行会であるとおもって 最後まで気を抜かず 安全運転でお帰りください・・・・・・・・・・